12月15日-19日 Vietnam-Japan University (日越大学) がE-JUSTを訪問
2024年12月15日から12月19日に、Vietnam-Japan University (日越大学) の教職員11名が、E-JUSTを訪問しました。2024年12月15日から17日には、JKUAT(ケニア)およびステレンボッシュ 大学(南アフリカ)からの訪問団も滞在しており、初日にはそれぞれの大学の紹介プレゼンテーションに日越大学も参加しました。その後、各大学に分かれてキャンパスツアーを行い、ネットワーキングランチが提供されました。
12月16日には、E-JUSTが九州大学と共催する国際学会Japan-Africa Conference on Electronics, Communications and Computations (JAC-ECC) のオープニングセッションに参加しました。また、「大学の国際化」をテーマとしたステレンボッシュ 大学の経験を共有するセッションが開催され、日越大学の教職員も国際化に関する課題や各大学の取り組みについて学びました。
12月17日には、「人事戦略」「リベラルアーツ教育」「大学組織戦略」をテーマとしてE-JUSTと日越大学の個別議論が行われました。「人事戦略」ではE-JUSTの人事課メンバーおよび事務局長が参加し、両大学間で活発な質疑応答が行われました。日越大学からは教員採用や離職率の高さに関する課題が共有され、E-JUSTからは具体的な採用施策や離職率低減の要因が説明されました。「リベラルアーツ教育」では、アルセン先生(リベラルアール・カルチャーセンター長)がE-JUSTの リベラルアーツ 教育について紹介しました。「大学組織戦略」では、アドリ学長よりE-JUSTが戦略計画を構築する際のプロセスが説明されました。プレゼンテーションや質疑応答の中ではエジプト政府の強いコミットメントや、研究人材育成機関としての国内での役割、質保証やランキングへの取り組みなどが話題に上がりました。
12月18日には、「機材管理」「国際化戦略」「質保証と認証」をテーマとしたE-JUSTとの個別議論が引き続き行われました。「機材管理」ではアブデルマレク先生(Technology Management Department(TMD) ダイレクター)よりTMDの役割や日々のメンテナンス、オンラインプラットフォームを活用した機材予約システム、効率的な機材の活用を学生に促すための仮想的な予算を使った取組などが紹介されました。「国際化戦略」では、E-JUSTの国際課の役割や留学生受け入れプロセス、日越大学の留学実績や日本企業との連携事例が共有されました。「質保証と認証」においては、モフセン先生(質保証・認証センターダイレクター)から、センターの役割やE-JUSTが取り組んでいる質保証の説明が行われました。また、ヘバ先生(FIBH)からFIBHでは独立した質保証ユニットを設立し、AACSB(ビジネス教育の国際認証評価)に向けて取り組んでいることが説明されました。日越大学側からも質保証の現状についての説明がありました。お互いの質保証制度について熱心な質疑応答が行われた他、取り組むべき質保証の優先順位などについてもE-JUST側から説明が行われました。
12月19日には、電気通信工学専攻のGraduation Projectの発表会に参加しました。訪問した教職員からは、各学生のプロジェクトのレベルの高さに感銘を受けたと言及がありました。その他、JICA E-JUSTプロジェクトの岡野チーフによりE-JUSTプロジェクトにおけるJICAチームの役割や活動、成果、今後の計画が紹介されました。
今回の1週間の訪問において、日越大学、E-JUSTの教職員が国際化や研究推進、質保証などの多様なテーマで意見交換を行い、それぞれの大学の課題や強みについて議論できるよい機会となりました。この訪問を通じて得られた知見が両大学の課題解決に大いに役立つと考えられます。また、今後もJICAの支援を受け設立された大学であるE-JUSTおよび日越大学が良好な関係を築くことが望まれます。
4大学の紹介
戦略計画の セッションにおける議論の様子
国際化戦略のセッションにおける議論の様子
Graduation Project発表会への参加
キャンパスの視察