スーダン及びサブサハラアフリカの乾燥・高温農業生態系において持続的にコムギを生産するための革新的な気候変動耐性技術の開発プロジェクト
Project for Development of Climate Change Resilient Innovative Technologies for Sustainable Wheat Production in the Dry and Heat Prone Agro-ecologies of Sudan and Sub-Saharan Africa
実施中案件
- 国名
- スーダン
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 農業開発/農村開発
- 協力期間
- 2019年11月~2024年11月
プロジェクト紹介
スーダンは国土の全てが乾燥地に分類され、気候変動が農業生産に与える影響が非常に大きい国です。同国において、コムギは伝統的には北部の主食であり、その他地域ではソルガムとパールミレットが食べられていましたが、近年は人口増加と都市化によりコムギ消費量が急速に増加しています。そのため、コムギの需要を満たすため、1970年代から2010年代の間に、コムギの国内生産量を2倍に増やしましたが、それでも足りず、同期間に海外からの輸入量は約10倍に増加しました。このような状況の下、同国政府は食料安全保障、外貨不足解消の観点から、コムギの国内生産目標を定め、収量の増加や、より厳しい環境条件下における農地の拡大に取り組んでいます。また、輸入コムギに対し競争力を保持する観点から、小麦粉の品質の向上も必要となっています。本協力は、同国において、ストレス耐性を有するコムギの遺伝資源の解析及び革新的育種技術の開発を行うことにより、気候変動に強く、栄養価の高い新たなコムギ品種候補の開発・普及に寄与します。