【コンゴ民】最終合同調整委員会(JCC)の開催(コンゴ民主共和国)
「アフリカにおけるウイルス性人獣共通感染症の疫学に関する研究プロジェクト」の、コンゴ民側での第5回合同調整委員会(Joint Coordination Committee、以下「JCC」)が、2024年4月25日(木)にキンシャサにある国立生物医学研究所(INRB)の講堂で、対面とオンラインのハイブリッド形式で行われました。
JCCには保健省、コンゴ民側実施機関のINRBと中央獣医学研究所(LABOVET)、日本側実施機関の北海道大学人獣共通感染症国際共同研究所の他、サンプル採取時の協力機関である漁業・畜産省、環境持続可能開発省、コンゴ民自然保護研究所(ICCN)、ザンビアからはJICAザンビア事務所とプロジェクトのザンビア側実施機関であるザンビア大学獣医学部(UNZA-SVM)、日本からはAMED、JICA本部人間開発部の、合計53名が参加しました。
コンゴ民では今回が最後のJCCとなり、INRBとLABOVETの2023年度プロジェクト活動報告の他、髙田チーフアドバイザーが日本側とザンビア側を含めた約4年半のプロジェクト活動について発表しました。また現在コンゴ民保健省がエボラ迅速診断キット(QuickNaviTM-Ebola)の国内使用承認手続き中であり、承認後は地方にキットを配置し、エボラ出血熱の疑い例に対して迅速に検査ができる環境の整備を期待していることを、参加者に説明しました。
9月にプロジェクトは終了を迎えますが、その後のJICA保健分野の協力方針についてはコンゴ民事務所が説明を行い、本プロジェクトで得られた成果をさらに拡大していくために、「健康危機対応能力強化に向けた感染症対策グローバルリーダー育成プログラム(PREPARE)」や現在実施中の広域研修センター(CEFRI)など他事業との連携促進が重要であると説明がなされました。
なおINRB、LABOVET、北大人獣共通感染症国際共同研究所はMoU(了解覚書)に署名し、プロジェクト終了後も共同研究を継続していくことを約束しています。
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開会挨拶をするプロジェクト・マネージャーINRBのJean-Jacques Muyembe TAMFUM所長
ヒトに関連する活動を説明するINRBのSheila MAKIALA教授
動物に関連する活動の説明をするLABOVETのAugustin TWABELA博士
髙田礼人教授(チーフアドバイザー)は、プロジェクトの4年半の活動について説明
SATREPS終了後のコンゴ民保健分野の方針についてコンゴ民JICA事務所の殿内所員が説明
参加者全体写真