電力セクターマスタープラン実現に向けた能力向上プロジェクト
Project for Capacity Development on the Power Sector Master Plan Implementation Program
実施中案件
- 国名
- スリランカ
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 資源・エネルギー
- 協力期間
- 2019年11月~2023年3月
プロジェクト紹介
スリランカでは、順調な経済成長を背景として、年々増加する電力需要に対応するため、水力発電を中心とした新たな電源開発に取り組んできました。しかしながら、主要な水力資源はほぼ開発し尽くされ、特に乾期に発電量が不足する傾向があることから、不足分を賄うためのディーゼル発電等により、発電コストが割高になっています。JICAの協力で2017年度に策定した「電力マスタープラン(目標年:2040年)」では3つのシナリオが検討され、電力省及びセイロン電力庁は、エネルギー安全保障・経済性・環境のバランスを重視したシナリオを選定しました。風力や太陽光等の再生可能エネルギー(再エネ)のポテンシャルに恵まれている同国では、供給信頼度やコストに配慮しつつ、今後大量に導入される見込みの再エネを電力系統に円滑に統合するため、計画的な設備投資及び系統運用の柔軟性確保に向けた対応が必要となっています。今回の協力は、スリランカ電力セクターに対し、電力公社の戦略・計画能力の強化、再エネの技術評価および系統運用対策並びに出力変動の抑制、配電部門の信頼度向上を行うことにより、再エネ導入量増加に対応した送配電網運用のための能力強化を図り、電力供給の安定度および信頼度向上に寄与します。