本プロジェクト対象州のメカニック・オペレーターによる第2回PTS合同会議が開催されました

本年5月に開催された第1回PTS合同会議に引き続き、10月28日、第2回PTS合同会議がモロベ州レーにて開催されました。

今回の合同会議では、本プロジェクトフェーズ1の対象州の関係者を加え、C/Pである公共事業省建設機材課(PTS:Plant and Transport Service)本省、東ニューブリテン州、マダン州、西セピック州、ハイランド州、モロベ州から20名あまりのワークスマネージャー、チーフメカニック、オペレーター、トレーナーが一同に会しました。

この会議は、各州の現場担当者達が、建設機械に関する技術的課題やその対応策を議論することで、現場の技術向上・PTS間での定期的な情報共有化につながることを目的としています。

まず、各州からのプレゼンテーションにより「機材維持管理に必要な部品の入手上の問題点」「部品の在庫管理」「機材の予防整備」「整備計画及び予算の立て方」等のテーマにおいて、PTSにおける今後の活動方針が議論されました。

その後、2名のJICA専門家により、「整備用部品の手配計画の立て方及び整備手順」および「定期整備に必要な消耗部品の品番、数量、価格、潤滑油の量の管理方法」についての講義が行われました。

議論の中では、各州の関係者たちにより、以下のような今後のPTSの活動方針が出され、本部により承認されました。

  • 機材ごとの年間の消耗部品の使用量を計画する。
  • 機材維持管理に必要な部品の入手に関しては、メーカー等と緊密な連絡を取り、見積、送金、納品を速やかに行う。
  • 部品管理ソフトウェアの導入、PC専門家の雇用を検討する。
  • 場内清掃、部品の棚卸の実施を随時行う。
  • 機材の状況記録、定期整備計画の立案・実施を行う。

道路維持管理において、道路整備に使用する建設機材の整備は必要不可欠です。このような会議を通じて、日本人専門家の努力により、日本の建設機材整備技術がパプアニューギニア国で活かされています。

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マダン州の参加者のプレゼンテーション

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開催後の記念撮影