第2回技術研修を実施しました

2023年11月12日から11月25日までの14日間にわたって第2回技術研修を実施し、パプアニューギニア国公共事業省(DoWH)のシビルエンジニア3名と同省建設機材課(PTS)のメカニック3名の計6名の職員が研修員として参加しました。

研修は、JICA専門家や、外部の講師による講義と工場や現場の視察を中心に行われました。外部研修では、未舗装道路における軟弱地盤対策工として、京都大学の木村先生による「Dou-Nou(土のう)工法を用いたコミュニティ道路の開発」(株)メトリー技術研究所による「D-Boxを使用した軟弱地盤対策工」を受講し、D-Box工法の実地製作を行いました。

現場視察では、酒井重工業(株)、コマツクイック(株)、(株)コマツの粟津工場及びテクノトレーニングセンターなどの視察を通じて建設機械の技術的な知見知識を一層深めました。また、質疑応答が活発に行われ、メーカー側もパプアニューギニアにおける現地代理店のサービスレベルについて現状把握がなされました。

また、未舗装道路の道路付帯施設の知見知識を学ぶため、兵庫県林道笠形線の視察を行い、道路維持管理体制、及びのり面対策工、並びに自然災害に対する復旧対策に関する事例を兵庫県林務課の担当者から説明を受けました。パプアニューギニアにおいても地震、火山噴火、豪雨などによる自然災害が多いことから、研修員は興味を持って質疑応答を行いました。

研修の最終段階では、研修員同士で討議を行った後、この技術研修で習得した講義や視察の内容を踏まえ、パプアニューギニアにおいての道路維持管理活動、及び建設機械の稼働にかかる改善点について、JICA代表者を招いて発表しました。プレゼンテーションの最後には、「私たちはパプアニューギニアの代表として、日本で学んだことを同僚や部下に共有し、今後、パプアニューギニアの道路維持管理活動における品質が改善していきたい」というコメントが披露されました。

本研修の講師の方々、受入をしていただいたメーカー及び自治体の皆様、また研修開催をご支援いただきました皆様には、この場を借りて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

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JICA専門家による講義

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酒井重工業工場視察

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兵庫県笠形線(林道)視察

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京都大学木村先生による講義
(土のう工法)

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コマツクイック社での実地研修

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コマツ粟津工場での研修

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研修成果発表

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修了証書授与