建設機械メーカーの現地代理店による実地研修が行われました
パプアニューギニアには日立建機やいすゞ自動車の建設機械が多数供与されています。2024年5月、カウンターパート(以下、C/Pとする。)である公共事業省建設機材課の職員が建設機械の技術的な知見や知識を得るために、建設機械メーカーの現地代理店の方を講師として迎えて研修会を開催しました。
研修会は合計4日間の日程で開催され、前半の2日間は日立建機の現地代理店であるPan Pacific社、後半の2日間はいすゞ自動車の現地代理店であるBoroko Motors社より各社の建設機械に対する研修が行われました。両社の研修内容は次のとおりです。
1日目は、建設機械の構造・仕様の説明や故障診断の方法、予防整備の重要性についての講義が行われました。講義では、受講生から現場における課題点などについて質問があがり、講師も交えて活発な意見交換が行われました。
2日目は、ホイールローダーやダンプトラック等の実機を用いてメンテナンスや運転の方法を講師から学ぶ、実地研修が行われました。受講生からは、「普段の建設機械の操作をさらにブラッシュアップすることができ、研修を通じて学んだ知見や知識を今後の現場での作業に活かしていける」という声が多数挙がりました。
研修終了後、受講生に対して研修内容に対するアンケートを実施したところ、95%以上の受講生から高評価を受け、今後も定期的な研修会の開催を希望していることがわかりました。
建設機械に用いられる技術は日進月歩であり、C/Pが最新の技術に関する知見を広めるためには、建設機械メーカーやその現地代理店等から実機を使った研修を定期的に受講することが重要です。 JICA専門家チームとしては、本プロジェクトが終了した後もC/Pが自組織内で建設機械のメンテナンス等に対して課題意識を持ち今回開催したような研修会が自主的に開催できる組織とするために活動を続けていきます。
C/Pの建設機械修理工場
研修生集合写真
Pan Pacific社の講師による講義
実機(エクスカベータ)の機能説明
実機(エクスカベータ)のメンテナンス説明
実機(ホィールローダ)の機能説明