27回Earthquake Safety Dayのイベントに参加しました!
Earthquake Safety Dayは、ネパール暦1990年Magh月2日(西暦1934年1月15日)に起きたビハール・ネパール地震1を記念して制定されました。この記念日は、地震に対する意識を高め、安全対策と災害管理に関する知識と情報を共有する日となっています。
2025年1月15日に国家減災庁(National Disaster Risk Reduction and Management Authority: NDRRMA)が主催して第27回Earthquake Safety Dayのイベントが全国各地で行われました。今回のスローガンは” Lessons from the past Earthquakes: Resilient Structures and Better Preparedness! "です。
メインイベントはカトマンドゥ郊外にあるキルティプル市のBP Koirala Memorial Science Museumで行われ、式典では首相、内務大臣、国連常駐調整官、キルティプル市長、都市開発建設局(DUDBC: Department of Urban Development and Building. Construction)局長などが演説を行い、地震などの自然災害から身を守るための効果的な備えの必要性を強調しました。
本プロジェクトはカウンターパートであるDUDBCが出展したブースに参加し、パネルを用いたプロジェクトの紹介、プロジェクトで制作した3Dアニメーションビデオの上映など、NBCC遵守の向上にむけた情報発信を行いました。訪れた工学系の学生や技術者からは、建築許可手順にどんな変更があったかという趣旨の質問が多くなされ、準備していた建築手順を説明する印刷物やWeb siteを用いて補足説明を行い、これらの質問に答えました。
イベントには、ネパール軍、ネパール警察、国家減災庁(National Disaster Risk Reduction and Management Authority: NDRRMA)、ネパール赤十字、ネパール地震工学協会(National Society for Earthquake Technology: NSET)などがブースを出展しており、特にネパール軍ブースのレスキューに使用する機材展示が人気を集めていました。
1 ビハール・ネパール地震:1934年1月15日インドとの国境に近いネパール東部で発生(マグニチュード8.4)。カトマンズ盆地の建築物のうち約20%が破壊され、9,040人の死者を出すなど、甚大な被害に見舞われた。
式典の様子(中心がKP Sharma Oli首相)
印刷物の配布、ビデオの上映などを行ったDUDBCのブース
大人気のネパール軍ブース
また、Earthquake Safety Day関連イベントとして、2025年1月27日~28日に、NDRRMA、DUDBC、ブリストル大学(イギリス)、NSETが主催して国際シンポジウム「Earthquake Reduction in the Himalayan Region」が行われ、NBCCプロジェクトのカウンターパートであるDUDBCがプロジェクトで改訂したBCWPを紹介し、3Dアニメーションビデオも上映しました。
シンポジウムの様子
プロジェクトで制作した3Dアニメーションビデオを是非ご覧ください。