第4回JCC会議の開催
6月4日、アディスアベバでプロジェクトの第4回合同調整委員会議(JCC会議)が開催されました。プロジェクトの実施機関の関係者のほか、オロミア州や連邦政府の関連する部署の要職らの参加を得て、4年目のプロジェクト活動やその実績を確認しつつ、プロジェクト最終年となる5年目の活動方針について活発な議論が行われました。
プロジェクト活動を総括する立場である農業省気候変動・調整チーム長(プロジェクト・ディレクター)からは、気候変動関連の実績レビューと目標値の再設定とこれに向けた戦略の強化に関連して、2025年11月に予定されるCOP30会議に向けて現在エチオピア政府全体で取り組んでいる作業に関連させてプロジェクトの要点や重要性を述べるとともに、農業省が掲げる将来の気候変動目標の達成に向けた戦略性の強化に向けて、プロジェクトからも示唆を得られることについての期待が述べられました。続けてオロミア州政府や農業省の各部署の担当者から、プロジェクトの各成果に基づき活動進捗と今後の計画が報告され、この中で5月30日に開催されたFMC-FFSセミナーの開催結果に触れつつ、プロジェクト活動の成果を更に展開させていく構想も報告されました。
プロジェクトに対するJICAの協力期間が終盤にさしかかりつつあることから、プロジェクト関係者は技術協力の成果としてFFSの実施管理・人材育成や能力開発の要領をガイドラインやマニュアルとしてまとめる作業をすすめつつ、協力が終了した後もエチオピア側の実施機関が自律型の活動を展開できるよう、関係者の能力開発に引き続き努めることが確認されました。今後、プロジェクトの主要な成果を広く共有するためのセミナーを別途開催することを検討しており、こうした場を通じてエチオピア政府内や農業・自然資源管理分野で協力するほかの開発パートナーにも広く実績を紹介し、プロジェクト終了後の展望を描く場を設けていく予定です。
プロジェクトの位置付けを説明するプロジェクト・ディレクター
活動報告を行う事業担当者
JCC会議会場内の様子