第2回本邦研修：東京、高松、札幌にて「都市の公共交通」をテーマに研修を実施しました。

2023年5月15日（月）～5月26日（金）に第二回本邦研修を実施しました。サラエボ県交通省の職員をはじめとするカウンターパート7名が来日し、約2週間かけて東京、高松、札幌の3都市を訪問しました。

東京では、JICA本部への表敬訪問やオリエンテーション後、首都圏での鉄道や路線バスへの乗車体験、銀座線渋谷駅やバスタ新宿ターミナル等の視察を通じて、日本の公共交通の高い利便性とともに各事業者の取り組みを学びました。

高松では、まず高松市長への表敬訪問を行いつつ、高松市役所や高松琴平電気鉄道株式会社、JR高松駅、ことでん伏石駅等を訪問し、公共交通の計画に関する講義、交通系ICカードの展開方策から、駅施設及び駅前広場等の交通結節点の見学まで幅広い内容を学びました。サラエボ市は高松市と同規模の都市を形成していることから、学んだ内容はサラエボのこれからの交通計画作りに大変役に立つものでした。
札幌では、札幌市役所、札幌市交通事業振興公社、北海道中央バス株式会社を訪問し、行政と公共交通事業者による取り組みについて幅広い内容の講義と視察を行いました。サラエボは北海道と同緯度に位置することから冬季の雪対策の取り組み等に対して高い関心が寄せられていました。
研修生は、本訪日研修で、日本の安全かつ信頼性の高い公共交通システムが、行政や公共交通事業者等、様々な関係者の協力と取組により成り立っていることを学び、今後、日本の事例を活用して、サラエボにおける公共交通システムの改善計画を取りまとめていく予定です。