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初等教育算数能力向上プロジェクトフェーズ2

Project for improving the learning of Mathematics in primary education phase 2

実施中案件

国名
セネガル
事業
技術協力
課題
教育
協力期間
2020年11月~2025年11月

プロジェクト紹介

2000年に約7割であったセネガルの初等教育総就学率は、2018年には約9割に改善したものの、初等修了率は約6割でありサブサハラアフリカ平均である約7割を下回っています。また、国際的な学力調査によれば、2年生のうち7割近い子どもが教授言語であるフランス語の基礎的な読み書きができず、4割近い子どもが基礎的な計算などの算数能力を習得できていません。
日本は、2015年から2019年まで、本協力のフェーズ1を実施し、算数教材の開発、教員の算数指導能力向上、コミュニティとの協働による補習授業等の実施、学習評価サイクル構築などを支援しました。これにより対象州における初等算数の基礎能力向上に貢献しました。本協力(フェーズ2)は、これらの算数学習改善の活動を、持続的なモデルに改良し、全国の小学校及び学校運営委員会に普及・定着させ、制度化を支援します。これにより、全ての小学生の基礎的算数能力の改善に寄与します。

協力地域地図

初等教育算数能力向上プロジェクトフェーズ2の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 児童向けのテスト実施時に例題を児童に示すカウンターパート。試験に慣れない低学年に対する試験では例題の説明が欠かせない。(2021年2月実施) 

  • 従来の計算方法。多くの子供たちは足し算をするのに、ひたすら棒を書いて数える。写真の子は34-17=をこの方法で解こうとしているが、これだけ棒が並ぶと正確に数えるのは容易でない。 

  • 研修の様子:本協力では、大きな数を10のかたまりとして捉えて計算する方法を推進している。写真は、手作りそろばんを用いて、繰り上がり計算の概念を示した様子。(2021年3月実施)。 

  • パイロット活動の研修において、カウンターパートが地方視学官に本協力モデルの概要を説明する様子(2021年2月実施)。 

  • 効果測定用テストの試行バージョンを解く児童。学力を伸ばすには、児童の学力を正確に把握することが必須だが、セネガルでは試験問題が児童の学力に比べ難しすぎて、試験で子供たちの学力が正確に測れない場合が多い。そのため、児童のレベルにあった問題を作成するため、複数回に渡るトライアルを重ねた上で試験問題を作成している。 

  • ベースライン調査の試験作成のためのワークショップの様子。日本人専門家の指導のもとカウンターパートが試験問題を作成している。(2021年5月実施)。 

関連情報