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1. 長崎大学の協力の下、第 2 回ロボコンを開催

「ロボティクス道場2023 」と名付けられたロボコンが2023 年 10 月 4日(水)にジョモ・ケニヤッタ農工大学(JKUAT)にて開催され、JKUATとPAUSTI(汎アフリカ大学 基礎・科学・技術院)にて工学やコンピューター科学を専攻する学部・修士学生(合計43名、11チーム)が参加しました。

同大会は2022年11月に成功を収めた第1回大会に続き、今回で2回目の開催となり、11チームのうち2チームは昨年に引き続きの参加となりました。本大会は、ケニア教育省が主催するロボコンに長年貢献されてきた長崎大学の喜安千弥教授と坂口大作教授に、昨年から大会前の集中講義にも協力いただいて実施しています。

今年の大会では、各チームがロボットアームを備えた移動ロボットに取り組み、自動車の組み立てを模擬したタスクの達成度に応じてポイントを競いました。これらの移動ロボットには、ライン追跡、停止・移動、対象物体の位置の認識、ロボットアームによる把持などの一連のタスクが組込まれました。

JKUATのイクア副学長(管理財務担当)とムヴェンゲイ工学部長代理は集中講義の実施やロボコンの開催に向けた喜安教授と坂口教授の献身的な取り組みに感謝の意を表しました。イクア副学長は謝辞のなかで、科学、技術、工学における実践経験の重要性を強調し、それがケニアの技術進歩にとって極めて重要であると述べました。

この大会は、ケニア政府が掲げる国家開発計画の「Kenya Vision 2030」の方針に沿ったもので、ケニアを世界的な科学技術競争力を備えた中所得工業国に押し上げ、科学、技術、イノベーション(STI)が極めて重要な要素となることを目指しています。特にこのロボコンでは、技術的なスキルだけでなく、リーダーシップ、チームワーク、プロジェクト管理、コミュニケーションを育成することも目標としています。
AFRICA-ai-JAPAN Projectではこれからもロボコンのようなイベントを通じて、教員・学生に実践的な場を提供しながら、高度人材育成や産官学連携促進を目指します。

また、PAUSTIはアフリカ域内から学生が集まっています。本プロジェクトは、JKUATと共に彼らへの教育・研究協力に取り組むことを通じて、ケニアのみならずアフリカ各国への裨益を目指しています。

昨年度の第1回ロボコンの様子はこちら(JKUATホームページ)
https://www.jkuat.ac.ke/harnessing-students-innovation-in-robotics-engineering/

ロボコン前の追い込み時に学生に指導する坂口教授

ロボコン前の追い込み時に学生に指導する坂口教授

喜安教授と坂口教授にロボットの説明をする学生たち

喜安教授と坂口教授にロボットの説明をする学生たち

大会終了後の集合写真

大会終了後の集合写真

超満員のロボコン会場の様子

超満員のロボコン会場の様子