プロジェクトニュース 第31号

SHEP Bizが対象とする20カウンティの農業大臣向けにプロジェクト活動説明会を開催し、カウンティ農業局長を対象にSHEPアプローチの普及拡大(”アップスケーリング”と呼び)を狙うワークショップを開催しました!

2022年8月に行われたケニア総選挙により、プロジェクト対象20カウンティの内、16のカウンティで農業大臣が交代しました。カウンティ農業セクターの政策的リーダーである農業大臣にSHEPアプローチの良さを正しく理解してもらうことは、カウンティにおいてSHEPアプローチを生かした農業普及を継続してもらうために必要不可欠です。

3月21日の説明会には、対象20カウンティの内、14カウンティから農業大臣が出席しました。参加したカウンティ農業大臣らは、SHEPアプローチが小規模農家の所得向上に効果のあるアプローチであり、農業普及の予算が限られている中でも、カウンティがSHEPアプローチによる農業普及を継続していくと発言し、ワークショップを締めくくりました。

翌3月22日は各カウンティの農業局長を対象としたSHEPアプローチのアップスケーリングワークショップを開催しました。同ワークショップでは、アップスケーリング活動の定義(カウンティが、目的の共有、気づきの機会創出、意思決定、解決の 4 つのステップに従って、プロジェクトの終了までにカウンティの資源を動員して、SHEP アプローチを毎年継続的に実施すること)および報告&モニタリング方法について説明を行いました。また、カウンティにアップスケーリング対象農家グループの選定、担当普及員の配置、各農家グループの活動内容および活動計画作成の作業スケジュールに合意しました。さらに、報告&モニタリングで活用するKobo Collectの使い方についても解説しました。

プロジェクト目標の指標ともされるカウンティのアップスケーリングが作成される活動計画に基づき、いよいよ開始となります。プロジェクトで行ってきたカウンティ人材育成の成果となる重要な活動であり、実施状況を丁寧にモニタリングしていく予定です。

農業大臣対象プロジェクト活動説明会の様子

農業大臣対象プロジェクト活動説明会の様子

農業担当官対象アップスケーリングワークショップの様子

農業担当官対象アップスケーリングワークショップの様子