プロジェクトニュース 第34号

担当普及員技術強化研修を実施しました!

プロジェクトは、7月10日から14日の5日間にわたり、第2バッチ対象NyeriおよびTrans Nzoiaカウンティを対象とした担当普及員技術強化研修をThikaで実施しました。

これまで、同研修ではプロジェクトが推奨する20の栽培技術や、農家グループが選定した作物の栽培方法を説明してきました。他方、栽培技術に重点を置いていたため、研修後に普及員が農家に技術を教える現地研修の計画作成や、現地研修時の普及員のファシリテーションスキルについては、適切な説明ができていなかったという反省があります。

上記の反省を基に、小山短期専門家(園芸作物・普及)の指導により、普及員技術強化研修プログラムを修正し、市場が農家に求める作物の質や量を確認し、必要とされる技術を現地研修で適切なタイミングに指導できるよう研修活動計画を作成する時間を設けました。選択する技術は、①ベースライン調査時に採用していなかった栽培技術、②選定作物栽培に特に重要な技術、③農家グループが必要とする技術から特定するよう普及員に指導しました。

ファシリテーションスキルについては、要領を説明する講義だけでなく、他カウンティで活躍する普及員を研修に招聘し、経験共有を行いました。さらに、タブレットを活用した農業普及を推進すべく、農業関連ウェブサイトやアプリ、動画などを紹介し、同情報を活用した現地研修の練習を行うと共に、報告書提出もオンライン化しました。

大幅なプログラム変更となりましたが、準備段階からカウンターパートと協議・準備を入念に続けてきたことで、研修は円滑に実施することが出来ました。参加者からもグループワークなどエクササイズが多かったため、最後まで集中して研修に参加することが出来たとよい評価を得ています。

次は、今回の研修で栽培技術を学んだ普及員が、農家に現地研修を実施する予定です。

担当普及員技術強化研修でプロジェクトウェブサイトを紹介するカウンターパート

担当普及員技術強化研修でプロジェクトウェブサイトを紹介するカウンターパート

タブレットに格納された資料を参照し、現地研修の計画を作成する参加者

タブレットに格納された資料を参照し、現地研修の計画を作成する参加者