企業競争力強化のための包括的支援体制構築プロジェクト

エチオピアは、2000年代初頭から高い経済成長を達成していますが、製造業の立ち遅れと品質や生産性の低さが、輸出や国内外からの投資の障壁となっています。また、企業の競争力強化にむけては品質・生産性向上のみならず、ビジネスプラン、マーケティング、財務管理、人的資源管理等企業の経営全般の改善も必要となっており、これを支援するコンサルティングサービスの拡充と質的向上が課題となっています。日本はこれらの課題に対して開発調査事業及び2つの技術協力プロジェクト、並びに円借款事業の附帯プロジェクトを実施した結果、企業の競争力強化支援のための体制については一定程度の整備が進みましたが、未だ企業の需要に対応したカイゼンサービスデリバリーの実現や経営面を含む包括的なコンサルティングサービスのための支援が十分とは言えません。この協力は同国において、企業に対するコンサルティングサービスの質的向上とサービスデリバリーメカニズムの構築を行うことにより、包括的なコンサルティングサービスの企業への普及を図り、企業の生産性と製品の質の向上及び、ビジネスマネジメント力の発展に寄与します。