74. 科学技術イノベーション人材育成プログラムで日本留学へ(その2)

JICAの「科学技術イノベーション人材育成プログラム」(プロジェクトニュースNo. 68参照)は、工学系拠点大学で教育・研究に従事する教員に本邦留学の機会を提供することで、各大学の教育・研究能力の強化を図り、ひいては同大学が科学技術イノベーション推進のための高度人材を育成し、社会実装のための国内/地域の研究拠点となることを目指しています。また同プログラムは、現在進行中の技術協力プロジェクトの本邦支援大学と連携して実施することで、相乗効果を図るとともに、本邦支援大学との協力関係強化も目指しています。今般は、同プログラムで、CTU理学部化学学科講師のフイン・フイン・アイン・ティさんを、九州大学薬学研究院臨床薬学部門生命薬学講座へ研究生として派遣し、2024年4月から3年間の博士課程に挑戦させることにしました(研究題目は「ベルベリンブリッジ酵素様蛋白質の機能解析(Functional analysis of berberine bridge enzyme-like proteins)」で、分析化学の専門家であるティさんは、博士号取得後、環境分野の各種化学物質の分析を通じ、本プロジェクト目標の達成に貢献する予定)。博士課程の入学は2024年1月の入試結果次第ですので、頑張ってください!

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左から:本プロジェクトの副プロジェクト・ダイレクターのドゥックさん、プロジェクト・セクレタリーのトゥイさん、九州大学に向かうティさん、田中チーフアドバイザー