77. タウナギの商品化のために(その2)
日本のマリンフーズ株式会社、並びに、同社のベトナム現地法人で、カントー市内で水産物の製造加工を手掛けられるMFベトナム(MF Vietnam Ltd.)の方々をお招きし、タウナギの試食会を開催しました。タウナギは、東京海洋大学の遠藤先生から、「ベトナムや韓国などのアジア料理店での利用可否や、ニホンウナギの代替の可能性など」を指摘されていたものです(プロジェクトニュースNo. 62参照)。今回は、①天然物、②通常の養殖物、そして③CTU水産養殖学部で実施している閉鎖循環システムで育てた養殖物の3種類を用意し、日本式に調理し、日本のウナギのタレと山椒を使って試食してみました。マリンフーズ関係者の方からは「思ったより身や皮が硬くなく、川臭もほとんど無くてびっくり」とのお言葉を頂戴しました。タウナギは、二ホンウナギに比べて、基本的に脂質が少ないので、ダイエットに向いていますが、日本でウナギを食べるお客さんは脂質が好みということもあり、今後、脂質を増やすための飼料の開発や、サイズや肉質や色味の改善など、様々な改良が出来そうです。
天然物のタウナギ
通常の養殖物のタウナギ
CTUの閉鎖循環式養殖システムで育てたタウナギ
ぬめりを取る作業を終えたタウナギ(奥から、通常の養殖物、天然物、閉鎖循環式養殖システム物)
タウナギをさばく作業に挑む社会実装モデルNo. 8のリーダーのLiemさん(左)。
タウナギをさばく作業には想像以上の時間がかかってしまいました(日本で言う「串打ち3年、裂き8年、焼き一生」が思い知らされます!)
さばき終わったタウナギの身。左から、通常の養殖物、天然物、閉鎖循環式養殖システム物
タウナギを焼く作業に挑む田中チーフアドバイザー(左)。
タレをつけて焼きあがったタウナギの身(閉鎖循環式養殖システム物)
マリンフーズの関係者の皆様およびCTU水産養殖学部の面々と