158. 東京でのメコンデルタ稲作発展に関する会議、さくらサイエンスプログラムに参加(2025年10月21-25日)
さて今回は、10月21日~25日まで今井専門家が訪日出張して行いました活動について、お伝えいたします。今回出張には大きく分けて2つの目的がありました。
一つ目は、ベトナム農業環境省が駐日ベトナム大使館で開催した「ベトナムのメコンデルタ地域におけるグリーン成長に資する高品質・低炭素米生産の投資促進会議」への参加でした。ベトナム農業におけるアグリテック推進支援ビジネスにご尽力されているソリマチベトナム社様の大きなサポートで実現したこの会議において、JICAプロジェクトを紹介すると共に、会議テーマであるメコンデルタの稲作におけるカントー大学(CTU)の果たす重要な役割を説明しました。加えて、参加した多くの日本企業とネットワークを構築し、今後のCTUとの産官学連携や各種共同研究の実現に向けてアピールすることができました。
二つ目の大きな目的として、出張後半では、CTU学生を受け入れていただいた新潟大学に実施頂いたさくらサイエンスプログラムの一部行程に参加しました。同プログラムは科学技術振興機構(JST)による、新たな時代の社会を担う、世界の優れた人材を日本に短期間招き、日本の最先端な科学技術や文化に触れていただくプログラムです。冒頭二日間のみの滞在でしたが、同プログラム参加学生と行動を共にしました。参加学生の中には、プロジェクト第1期で設立を支援した気候変動と熱帯農業修士課程、および第2期で支援しているスマート農業修士課程から、合計3名の学生も含まれています。
これからのベトナム農業を担う学生たちが、日本の農業現場を知り、日本の研究・教育機関である大学と交流を持つこと、さらには日本の大学において日本や世界各国から学びに来ている学生と交流を持つことは、大変意義深いことでした。カントー大学学生の受け入れにご協力頂きました新潟大学の皆様、どうもありがとうございました!こうした研修効果を最大化すべく、今後も研修・教育活動に一層力を入れていきたいと思います。
写真1.「ベトナムのメコンデルタ地域におけるグリーン成長に資する高品質・低炭素米生産の投資促進会議」で発表する今井専門家
写真2.新潟大学にて、同大農学部の皆様、さくらサイエンスプログラム参加学生と一緒に
写真3.新潟大学農学部ラボにて指導を受けるCTU学生たち