50.競争的研究資金を獲得するための申請書の書くために
日本の国立大学は、2004年に国立大学法人となって以来、国(文部科学省)から下りる運営費交付金が年々削減されています。現在では、多くの大学が十分な外部資金を獲得しなければ、安定した運営、研究と教育の遂行が難しい状況となっており、文部科学省だけでなく、他省庁、地方公共団体、民間企業、財団などが公募する課題に応募申請して、外部資金を獲得しなければなりません(このような、審査をパスして初めて得られる資金は「競争的資金」と呼ばれます)。状況はCTUなどベトナムの大学でも同様です。そこで、競争的資金の公募に積極的に挑戦する雰囲気の醸成と、有効な申請書を作りあげる能力(つまり資金獲得能力)の向上を目的として、石松専門家がCTUの研究者らを対象として「競争的研究資金を獲得するための申請書の書き方」と題するセミナーを実施しました。応募する側、審査する側、両方の経験のある石松専門家ならではの価値ある知見が披露されました。
自らの知見を惜しみなく披露する石松専門家(右)
競争的資金獲得を目指す参加者との真剣なやり取り
セミナー参加者たちと(前列右端はCTUのティン副学長)