65.持続的稲作農業システムの開発のために(その2)
本プロジェクト社会実装モデルNo. 1(プロジェクトニュースNo. 52参照)の日本側リーダーで九州大学准教授の田代先生が訪越されました。モデルNo. 1の目標は、「異常気象に対応できる農業システムの開発とその社会実装」で、地元農家の協力により、すでに農場レベルで試験を実施中であることは、社会実装の点から高く評価できると思われますが、メコンデルタ地域の土壌中の塩分は地域差が大きく、実施中の農場における土壌中の塩分と異なる可能性があります。そこで、ポットレベルでの塩分を変化させた栽培試験の必要性が、田代先生より提案されました。また、近年、栽培土壌の微生物叢の解明に関する重要性が認識されていることから、新たな外部資金を取り込むなどして、モデルNo. 1メンバーを日本に送り、田代先生との共同研究を別途立ち上げる必要もありそうです。
社会実装モデルNo. 1及びNo. 11関係者と土壌微生物分野の最新知見を共有する田代先生(右端)
社会実装モデルNo. 1及びNo. 11関係者と今後の活動の進め方を確認
ソクチャン省の実験水田を訪問(プロジェクトニュースNo. 56参照)
田代先生によるセミナー「微生物を使った持続可能な農業システムの開発」をCTU農学部で開催