90. マンゴーの病害防除モデル現地調査
本プロジェクトが支援する技術モデルの一つ「モデル2:ベトナム・メコンデルタ気候変動に適応したマンゴーの病害防除システムの開発」では、カントー大学(CTU)農学部Le Phuoc Thanh先生の研究グループと東京農工大学 森山裕充先生との共同研究が行われています。今回は森山先生に1週間CTUにお越し頂き、Thanh研究室(日本の支援で出来上がった先端技術実験棟の中にある)で様々な実験を進める(写真1)とともに、5月17日には本モデルの現場(ドンタップ省のマンゴー農場)に足を運び、研究の現状と課題について議論を深めました(写真2)。農場ではマンゴーの木に納豆菌を混ぜた肥料を与える試験が進められていました(写真3)。この試験では化学農薬に頼らない病害防除システム開発の一環として納豆菌が他の病原菌の繁殖を抑制する効果を調べています。
写真1 ラボでの実験風景。繊細な作業は真剣そのもの
学食にて。実験の合間にメンバー皆でランチ(左端:Thanh先生、右端:森山先生)
写真2 マンゴー農園。モデル研究の現状と課題について議論(右端:森山先生、右2人目:JICAプロジェクト田中チーフ)
写真3 学生さんたちが撒くのは納豆菌を混ぜた肥料