帯広と広島での学び
2025年6月22日~7月12日の日程で13名のコロンビア人が日本を訪問しました。11名はDRIP de PAZプロジェクトのカウンターパート機関のADRから、その他2名はコロンビアの和平合意履行を担う政府機関から参加しました。
日本では北海道の帯広市に滞在し、北海道の地域開発計画や人口1.7万人の芽室町のまちづくりの取り組みを町役場や農協の視察、そして農業生産者や中間支援組織など様々なアクターから直接話を聞くことで学びました。20年後の街の理想像を地方行政と住民が一丸となり手描きの絵をビジョンマップとして残し、このマップを基に地方自治体の政策が策定されていく発想はコロンビア人研修員にとって新鮮な取り組みでした。
文化交流会では地元の食材を使った食事が振舞われ、芽室町の民謡も披露されました。フィナーレではコロンビア音楽で参加者全員がダンスを楽しみ、国籍や言葉の壁を越えた心の繋がりが生まれました。
第2次世界大戦後の復興を学ぶ目的で訪れた広島では、平和を願い平和記念公園で献花をし、地元企業の代表格である自動車会社マツダを訪問し、原爆投下後の混乱に満ちた広島で復興の中心となり貢献した民間企業の取り組みを学びました。最終日には広島県副知事を表敬し、戦後復興における行政の役割や平和都市ヒロシマへの道のりなど貴重なお話を聞くことができました。
約20日間の日本での研修を通じて、自己中心ではなく他人を思いやる心や共通のゴールを目指して一丸となり前進する協働精神、つまり横の信頼関係の重要性を肌で感じ、住民と行政の間で醸成される縦の信頼関係の重要性を学び、コロンビアのそれとは異なる日本文化や日本食を滞在中に満喫しました。
帰国後の現在はこれらの学びを所属先へ還元すべく、アクションプランを実践に移しています。これらの貴重な経験がコロンビアの平和構築の種となり、近い将来に芽を出すことをプロジェクトは願っています。
北海道の芽室町JA直売所にて
講義に真剣に耳を傾ける研修員
浴衣の説明には興味津々
戦後復興の象徴となった三輪車
専門的な質問が飛び交った農場見学
芽室町長から直接説明を受ける様子
広島平和記念公園での献花
閉講式での集合写真