平和構築に資する包摂性を確保した農業農村開発事業強化プロジェクト
Project for Strengthening Inclusive Agricultural and Rural Development to Promote Peace Building with Legality
実施中案件
- 国名
- コロンビア
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 平和構築
- 協力期間
- 2021年11月~2026年11月
プロジェクト紹介
コロンビア政府は、2016年に最大の左翼ゲリラ勢力であるコロンビア革命軍(FARC)との間で和平合意を締結し、700万人とも言われる国内避難民が発生した半世紀以上にわたる武力紛争に終止符が打たれました。この和平合意を受け、2017年、国家企画庁(DNP)は、FARCによる紛争被害の影響を大きく受けた16地域(170市)を対象とした、マルチセクターによる総合的な地域開発計画である「テリトリアルアプローチ開発プログラム(PDET)」を策定しました。農村開発機構(ADR)は、このテリトリアルアプローチによる農業農村開発政策の実施機関として、総合農業開発事業(PIDAR)というスキームによって全国の地方農村部において農家を支援しており、この16地域(170市)も支援対象に含まれています。しかし、紛争影響地域における包摂的な支援を行うための十分な能力(紛争影響の特性課題の把握及び分析力、多様な脆弱層に裨益させる事業の計画策定、運営管理能力等)を有していません。
この協力では、コロンビア国内の紛争影響地域において、包摂性を確保した(PIDARを含む)農業農村開発事業を行うことにより、ADRの組織能力の強化を図り、和平合意の履行を促進する包摂性を確保した農業農村開発事業モデルの普及・活用に寄与します。