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マンゴー生産強化による紛争被害からの回復

DRIP de PAZプロジェクトは、セサル県バジェドゥパル市北西部に居住する先住民族であるカンクアモ族コミュニティへの支援を行ってきました。カンクアモ族コミュニティは、国内の武装勢力による激しい紛争の被害者であり、殺人や暴力に晒された結果、多くの家族が強制移住させられるなど、紛争による経済的・精神的ダメージを受けてきました。

2006年頃に武装勢力が去った後は、住民の帰還が進み、現在コミュニティは様々な支援を受けながら回復の過程にあります。コミュニティが社会的・経済的発展を続けるためには、自給力や生産性の向上が必要であり、プロジェクトではカウンターパート機関である農村開発庁のプロジェクトを補完する形でマンゴー生産強化に関する支援を行ってきました。

2024年3月に、コロンビアの野菜果物協会ASOHOFRUCOLの協力のもと、マンゴー生産や有機肥料生産に関する研修を実施し、マンゴー農園用の小規模灌漑設備の設置と最初の有機肥料の生産によってプロジェクトがスタートしました。その後、今年にかけてコミュニティの協力によって3つの有機肥料生産施設が完成し、住民が協力して有機肥料を作っています。これらの肥料によって生産コストを抑えられるだけでなく、コミュニティの学校のための教育施設としても活用することで持続性確保と質の向上を追求していくことが期待されています。

カンクアモ族コミュニティへの支援は今年6月をもって終了し、コミュニティとの最終評価会では、様々な教訓と成果が確認されました。主な点としては、コミュニティによる自助努力や若者の巻き込みが行われたこと、有機肥料を活用した生産・販売の促進だけでなく、販売・コスト管理を含む組織強化が達成されたこと、環境配慮や教育に関する将来の展望が明らかになったことなどです。

このプロジェクトでは、カンクアモ族が伝統的な慣習を守りながら、コミュニティの発展のために必要な知識を獲得することに貢献し、様々な住民を巻き込むことで、コミュニティのより強い結束を目指してきました。向上心と自助努力が多くみられるこのコミュニティが更に発展し、住民が求める平和が戻ることを願っています。

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カンクアモ族コミュニティ

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有機肥料の生産を行う住民

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マンゴー農園に設置した小規模灌漑設備

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有機肥料の生産状況の確認をする様子

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建設した有機肥料工場の前で

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生産・販売している有機肥料

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生産コストと販売価格に関する研修

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伝統儀式の様子