バニラ栽培で広がる支え合い
コロンビアの太平洋沿岸に位置するバジェ・デル・カウカ県ブエナベントゥーラ市で実施しているバニラ栽培プロジェクトでは、地域住民の所得向上だけでなく、障がいのある人々を含め、誰もが参加できる生産活動づくりにも取り組んでいます。
DRIP de PAZ プロジェクトでは、スタディツアーや技術研修、苗木や農具などの資機材供与を通じて、300名の裨益者を有する団体VASを支援してきました。
既存の森林や樹木を活用して育てる、環境にも優しいアグロフォレストリー手法を活用したバニラ栽培は、力仕事よりも丁寧さや継続的な管理が求められるため、女性や障がい者など、一人ひとりの特性や能力に応じた役割分担が可能です。さらに、バニラは高付加価値作物であり、小規模な面積でも生産が可能であることから、住居周辺でも栽培しやすいため、移動に制約のある人でも継続して取り組みやすく、家庭単位での収入向上にもつながることが期待されています。
プロジェクトでは障がい者や健常者の相互理解を促すためのセミナーを開催した他、障がい者への聞き取り調査を行い、彼らの得意分野を活かしながら活動に参加できるよう模索してきました。
住民自身が地域の可能性を見出し、多様な人々が共に関わりながら生産活動を進めることが、包摂的で持続可能な地域づくりにつながっています。今後もJICAは、地域の声に耳を傾けながら、誰も取り残さない農村開発と平和構築を後押ししていきます。
チョコ県でのバニラ栽培座学研修
人工授粉の練習をする研修員
組織強化研修の修了証書授与
大使館とJICA参加の下農具供与式
障がい者参加促進セミナー
バニラの成長を確認する住民
裨益組合VASのメンバー