高血圧症・糖尿病の検査サービスの強化

高血圧・糖尿病の治療では、適切な検査が重要です。プロジェクトでは、一次医療施設における検査機器の整備を進めています。

まずは、ヘモグロビンA1cの検査機器を導入しました。ヘモグロビンA1cの値は、血液中の糖の状態を正確に評価でき、糖尿病の診断や治療管理に欠かせない指標です。多くの一次医療施設ではこの検査が実施されておらず、患者は民間の検査機関を受診する必要があり、検査費や交通費などの負担が課題となっています。
今回、新たに「ヘモグロビンA1c」検査機器を一次医療施設の検査室に配置しました。機器の配備により、「かかりつけの医療施設で、安価に検査が受けられて助かる」といった声が多数寄せられています。
プロジェクトでは新しい機器の導入にあたり、機器の使い方に関する事前説明会の実施（写真1）や、医療施設を訪問し、検査の手技について確認をしました（写真2）。

また、エル・パライソ地域保健区では、心電計に関する研修を実施しました（写真3と4）。心電図検査は合併症の早期発見のためにも定期的な実施が必要で、症状が現れた際の迅速な対応にも役立ちます。

これらの取り組みにより、高血圧症・糖尿病患者に対する検査サービスの質が向上することが期待されています。