保健サービスネットワーク(RISS)を通じた保健サービスデリバリー強化プロジェクト
The Project for the Strengthening of Health Service Delivery of Integrated Health Service Network
実施中案件
- 国名
- ホンジュラス
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 保健医療
- 協力期間
- 2021年10月~2026年10月
プロジェクト紹介
ホンジュラス政府の「国家保健モデル」は、プライマリー・ヘルス・ケア(PHC)に基づいて、全ての人々への保健サービスの提供を保証する「保健サービスデリバリー」を実践の中心軸に据えています。日本政府は、このモデルに対して、母子保健に焦点をあてたPHC政策の実施を支援しました。具体的には、PHCの要となる家庭保健チームの導入のためのガイドラインの見直し、同チームを対象とした研修教材の作成と研修の実施、同チームの活動支援とその活動モニタリング等に係る協力を実施しました。一方、同国では、心血管疾患やがんなどの非感染性疾患(NCDs)が増加傾向にあり、NCDsに対する治療および予防・健康促進サービスの提供や評価体制等の未整備が課題となっています。また、治療を担う一次医療施設の強化に課題が残されており、高次病院へ患者が集中する傾向にあります。さらに国家保健モデルを機能させる重要な要件である各保健区内の異なる階層の医療施設等から成る保健サービスネットワーク(RISS)の機能向上が必要となっています。
この協力では、対象地域において、家庭保健チームや一次医療施設によるNCDsに関するサービスが改善され、RISSと地域保健局のモニタリング/評価指導体制の構築及び運営管理能力の強化を行うことにより、住民へのNCDs関連のPHCサービス提供の拡大を図り、UHCの促進に寄与します。