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日本の授業研究からの学び

2025年7月11日、全人教育推進プロジェクトのパイロット校の先生方がクアラルンプール日本人学校(小学校)を訪問し、同校で実施された3年生と6年生の学級会の授業研究を見学しました。

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学級会の様子

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日本人学校の先生方と一緒に学級会を見学するパイロット校の先生方

今回は、両学年ともにクラス全員で合意形成をする学級会を見学し、日本の小学校で実施されているクラス内の話合いの方法を学ぶとともに、黒板の使い方などを含む学級環境等も観察しました。
本プロジェクト開始以降、パイロット校でも日本の学級会を参考にした児童間の話合い活動を実践しており、司会の児童が話合いをリードする形で合意形成をする学級会を行っています。しかしながら、児童の主体性を担保しつつクラスの意見をまとめたり、時間内に合意形成に導くことを難しく感じる教員も多数います。そこで、見学を通して日本の学級会における先生のサポートや、サポートを受けた児童らの変化等を見学し、パイロット校では実施されていない点やマレーシアの学級会でも取り入れられる点などを話合いました。具体的には、例えば、学級会前の準備(児童個人で考えさせる時間を持ち、教員が各児童の考えを理解した上でそれぞれにコメントして褒めたり、学級会での意見提示を促したりする学級会前の準備)や、司会や書記などによるスムーズな進行、話合いの流れを分かりやすく示す黒板の使い方等を学ぶとともに、パイロット校に取り入れる方法について意見交換を行いました。
また、授業研究の見学後には、日本人学校の先生方が実施する検討会にも参加し、先生方の振り返りの様子を見学するだけでなく、日本人学校の先生との意見交換を通じて理解をより深めました。
参加したパイロット校の先生方からは、「学級会をどのように児童を主体にして運営しているのかをより理解し、先生の役割や児童へのサポート方法を学んだ。」や、「(研究授業を実施した)先生は、児童が自分の意見を共有するだけでなく、クラスメートの意見を受け入れるクラス作りが出来ていた。自分や同僚が改善すべき具体的なステップを学んだ。」等の声があがりました。
今回の視察の後、パイロット校では今回の研究授業を通じた学びを同僚の先生方に共有する校内勉強会が設けられており、これからの活動改善が期待されます。プロジェクトでは引き続き活動改善を促す取り組みを進めてまいります。

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授業研究後の協議会にて、日本の教員間の学びあいを体験するパイロット校の先生方

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視察で学んだ点を共有して意見交換するパイロット校の先生方