本邦研修プログラムのインタビュー

5月25日に横浜で開催された第3回Joint Coordination Committee (JCC:合同調整委員会)のための訪日機会にあわせて実施した本邦関係機関への視察と研修プログラム(5月15日~5月27日)に参加したインドネシア側関係者に対し、6月6日~7日にかけて、インドネシア大学とインドネシアゴム研究所がインタビューを実施しました。

インタビューでは、JICA本部から、インドネシア事務所にてオンザジョブトレーニング(OJT)中の松原 健太郎 職員が日本での研修の様子と供与機材の利用状況に関する聞き取りを行いました。

インドネシア大学(UI)研究リーダーを務めるRetono Lestari博士は、「理科学研究所の持つ最新のデータ分析手法を学ぶことができ、非常に良い機会となった。」と研修プログラムを振り返ったうえで、「実際に日本の研究施設を訪問し、研究者と対面で交流することは非常に有意義であった。オンラインでは掴みきれない研究体制の詳細や課題について深く議論し、意見交換することができた。本プログラムで学んだ日本の研究環境や組織体制を今後のUIでの研究に活かしたい」と述べました。

インドネシアゴム研究所(IRRI)植物防疫研究グループ長Tri Rapani Febbiyanti博士と植物育種研究グループ長Fetrina Oktavia博士は、「IRRIの機材は古く、研究体制に課題がある。」と指摘したうえで、「今後は日本から機材の供与を受けるだけでなく、日本の研究機関から研究開発に向けた先進的な研究機材の活用術を学びたい。」と、更なる実践的な支援の要望に言及し、「日本は先進的な研究機材と活用実績がある。IRRIがフィールドデータを採取し、日本の理化学研究所がゲノム分析を行うといった連携ができれば嬉しい。」と述べました。本プロジェクトを通じた日本との研究連携強化に係る期待を表明しました。

本インタビューをふまえ、来年度実施予定の研修プログラムの構想を進め、専門人材育成と日本側の研究機関との関係強化に向けた新たな協力案を追求していきます。

本プロジェクトの概要は、以下をご覧ください。
(プロジェクト概要)
https://www.jica.go.jp/Resource/project/indonesia/027/outline/index.html

また、以下のホームページでも本プロジェクトの活動の様子やメンバーをご覧いただけます。
(SATREPS ゴムノキ葉枯れ病防除のための複合的技術開発)(外部サイト)
https://www.jst.go.jp/global/kadai/r0206_indonesia.html

UI研究メンバーとの集合写真

UI研究メンバーとの集合写真

UIでのインタビューの様子

UIでのインタビューの様子

供与機材の確認

供与機材の確認

IRRIでのインタビューの様子

IRRIでのインタビューの様子