【看護】渋谷短期専門家によるワークショップと講演会が開催されました。
2024年1月22日~24日、渋谷専門家による「新人看護師研修プログラム及びクリニカルラダー開発」のワークショップが開催され、25日にはプロジェクトのモデルサイトである国立第2病院において「クリニカルラダーの導入」に関する講演会が実施されました。
昨年9月以降、行政・教育・臨床の現場で活躍する看護職で構成されるワーキングメンバーが中心となり、クリニカルラダーと新人看護師研修プログラムの開発を進めて参りました。今回のワークショップでは冒頭に保健開発センター長のご挨拶があり、「クリニカルラダーや新人看護師研修プログラムの開発は質の高い看護ケアを国民に提供するうえでとても重要であり、みなさんの積極的な取り組みがモンゴルの看護を変える原動力になります」と激励のお言葉を頂きました。その後、専門家によるワークショップがはじまり、これまで取り組んできた新人看護師研修プログラムとクリニカルラダーのドラフト文書を見ていただきながら、ひとつひとつ丁寧な指導を受けました。メンバーは専門家の助言をもとに内容を検討し、見直しながらドラフトの最終化に取り組みました。
現在クリニカルラダーと新人看護師研修プログラムの開発は終盤を迎えています。これらの新しい取り組みが国のものとして承認されれば、次は臨床現場での導入・実施のプロセスに入ります。そこで今回はモデルサイトの国立第2病院において看護部やシニア看護師を対象に、クリニカルラダーの導入に係る基本的な考え方やステップ、活用メリットだけでなく、直面した課題や困難などについて日本の知見をもとに具体的なお話をたくさん聞かせていただきました。看護師のクリニカルラダーの導入はモンゴル初の取り組みであり、はじめはあまりイメージできていないように見えました。しかし、話が進むにつれて参加者全員が真剣な表情で聞きながら熱心にメモをとり、次々に質問する姿がとても印象的でした。講演会の最後には参加した看護師から、モンゴルの看護を変えるにはまず自分たちが変わらないという言葉が聞かれました。
彼らの思いや決意が少しずつ形になるようプロジェクトとして引き続き全力で支援して参ります。
モンゴル国 医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
看護専門家 山本容子
保健開発センター長、渋谷専門家、モンゴル看護協会長、保健開発センター人材開発部長(左から順に)
新人看護師研修プログラムの研修内容について検討するメンバー
ワークショップに参加したメンバー
国立第2病院でのクリニカルラダーの導入に関する講演に参加した看護師
国立第2病院でのクリニカルラダーの導入に関する講演に参加した看護師