【看護】 新人看護師研修の実施に向けた「研修設計」についてのワークショップが開催されました。

2024年4月17日、モンゴル日本病院における病院運営及び医療人材教育機能強化プロジェクトの榎本専門家による「インストラクショナルデザイン(ID)による研修設計」のワークショップが保健開発センターで開催されました。

現在モンゴルでは、看護師のクレジット研修や専門研修、指導者研修、院内研修など様々な研修が行われています。その一方で、「効果的な研修を行うにはどうすればよいのか」、「研修を実施したけれどどのような効果があったのかわかりづらい」、「期待したほどの研修成果がみられない」といった声も耳にします。

そこで、今回は現場の課題を少しでも解決するための研修設計の基礎について学びました。インストラクショナルデザインは、教育活動の効果・効率・魅力を高めるための手法であり、学習効果を最適化するために科学的なアプローチを用いて教育設計を行うことです。その設計過程には①Analysis⇒②Design⇒③Development⇒④Implementation⇒⑤Evaluationがあり、教材開発にいきなり取り掛かるのではなく、研修効果の最大化や研修全体の効率を高めるために分析やデザインについて考えることの重要性について学ぶことができました。

今回のワークショップだけでは研修設計についての十分理解は難しく、今後もプロジェクト間の連携を生かしながら継続的にフォローアップを行い、新人看護師研修の準備を進めていきたいと思います。

モンゴル国 医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
看護専門家 山本容子

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IDについて講義する榎本専門家

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講義を熱心に聞く参加者

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研修作成過程を説明する榎本専門家

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演習内容を発表する参加者