【助産】国際助産師の日に「Midwives: A Vital Climate Solution」のイベントを開催しました(2024年5月5日)
世界では、5月5日を「国際助産師の日(International Day of the Midwives)」として各国でイベントが開催されています。モンゴルでも2017年から毎年5月5日を国際助産師の日としてイベントを実施しています。
2024年5月5日、保健省、モンゴル助産師会、UNFPAらと「Midwives: A Vital Climate Solution」のスローガンの下、助産ケアの質およびアクセスを改善するためのイベントを開催し、ウランバートルと地方の助産師の約300名が集まり、盛大に祝いました。
開会式では、保健省のD.Ochirbat事務次官が平時およびCOVID-19などの有時にも母子のために最前線で働き、母子保健に貢献している助産師への労いと祝いの言葉をかけました。JICA田中伸一所長からは、モンゴル全土の助産師への祝いの言葉に加え、1997年のJICAモンゴル事務所の開設以降、JICAの保健分野への支援として国立第二母子保健センターをはじめ全国への機材供与、日本モンゴル病院の設立と技術協力の実施、海外協力隊の派遣を実施していることが話されました。また、医師及び看護師の卒後研修の強化プロジェクトでは、助産師の卒後研修の強化に向けた活動を実施していること、プロジェクトが終了する2024年12月以降の助産師の卒後研修の充実への期待が述べられました。
その後、保健省から「産科医療サービスの現状と今後の方針」、保健開発センターから「助産師の卒後研修の現状」、モンゴル医科大学から「助産師の卒前教育と卒後の教育、大学院」などについて発表され、助産師を取り巻く政策、卒前・卒後教育の現状などが共有されました。また、池本専門家は、「助産師の卒後研修強化に向けた活動・成果」として助産師のコンピテンシーの創出(保健大臣令A451)、助産師の指導者養成研修プログラムの開発と導入、新人助産師研修プログラムの開発、5領域の助産師の専門研修の開発と導入、助産師が臨床現場で助産師の職務記述書に沿った業務の実現のために上位文書であるMongolian National Standardの改訂のためのドラフト完成について説明しました。
午後のワークショップでは、助産師に関する政策文書である助産発展戦略計画2023のドラフトを作成するために、助産師の直面している課題などを明確にするためのグループワークと発表、アンケートが実施されました。
プロジェクト期間が残すところ8カ月弱となりましたが、モンゴルの保健医療サービスの質を向上させるために助産師の卒後研修の体制を強化する土台となる新人助産師の研修プログラムの承認、Mongolian National Standardの改訂に向けた支援を続けて参ります。
医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
専門家 池本めぐみ
保健省D.Ochirbat事務次官の挨拶
JICA田中伸一所長の挨拶
保健省Nomin-Erdene産科サービス担当官の発表
助産師らが「へその緒の母(=助産師)」を歌う
池本専門家の発表
池本専門家がコンピテンシーについて説明
イベント開催のワーキンググループメンバー