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【医師】オルホン県地域診断治療センターにおける総合診療研修の実施状況を視察しました

2024年6月14日、プロジェクトのメンバーはオルホン県地域診断治療センターを訪問し、総合診療研修の実施状況の確認し、また総合診療研修の国内への普及活動を支援しました。

すでに報告のあるように、同センターはモンゴルで初めて総合診療研修を開始した施設です。現在は国内他施設のモデルとなり、すべての施設において、同じ質の総合診療研修を提供することができるように、指導的立場で活動することが求められています。

今回は、プロジェクトメンバーに加え、日本モンゴル病院や在モンゴル日本大使館からも関係者が加わり、同センターで行われている臨床研修の様子を視察させていただきました。また、オルホン県に隣接するボルガン県、ダルハン県の各病院の総合診療研修の担当者も、自施設における研修に活かせる具体的なノウハウを学ぶために合流しました。なおボルガン県病院は、総合診療研修を開始したばかり、またダルハン県病院は、今年総合診療研修を開始することを目指し、承認を受けるための準備を進めているところです。

私たちの訪問に合わせ、研修管理委員会や研修医の症例カンファレンスが行われました。研修管理委員会では、各研修医がローテーションを振り返り、次のローテーションにおける改善点について、指導医たちからコメントがありました。症例カンファレンスでは、いつものように研修医が経験した事例をもとに、疑問に感じたところを解決するために文献を読み解き、その内容を他の研修医や指導医たちと共有していました。

オルホン県地域診断治療センターで、総合診療研修開始時から核となって貢献されていたBatskuh元院長は、今年3月で定年退職されたため、その後の研修の実施状況が懸念されました。しかし、研修の様子は普段と変わっておらず、安堵しました。事実、Batskuh元院長は、引退後も教育担当として病院に残り、最近はコンサルタントとして総合診療研修に取り組む他の施設の相談に対応しているとのことでした。

また国立国際医療研究センターの国際医療協力局フェローである青栁医師は、自身の研修期間に経験した患者さんへの対応から学んだこと、また研修医の立場から考える理想の指導医像について、講義がありました。オルホン県地域診断治療センターの研修医たちにとっても興味があったためか、講義終了後も研修医たちから総合診療の魅力について質問がありました。

ボルガン県、ダルハン県の各病院から参加した、総合診療研修の担当者たちは、次は自分たちの施設で研修管理委員会やカンファレンスを行うことを意識したためか、熱心にメモをとり、終了後もオルホン県の担当者に質問をしていた姿が印象的でした。

オルホン県の総合診療研修がモデルとなり、国内に広く研修内容を普及させることは、持続可能な形で国内の地域の医療の質を向上させることにつながります。ぜひこの普及活動がより強固なものとなるように、必要とされる支援を行いたいと思います。

モンゴル医師及び看護師のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明
青柳佳奈子

参加者による集合写真

参加者による集合写真

青栁医師による講義の様子

青栁医師による講義の様子