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【医師】国別研修後の活動状況を確認するために、バヤンゴル地区病院、ボルガン県病院を視察しました

2024年6月12日、バヤンゴル地区病院を視察しました。この病院は総合診療研修の実施施設として承認を受けており、今年の10月から研修を開始する予定となっています。

5月20日から31日まで日本で行われた国別研修に同病院の院長が参加されており、研修で作成したアクションプランの実施状況と研修医受け入れ準備状況の確認を行いました。

アクションプランは、指導医も含め全職員にすでに共有されており、その内容に沿って研修医室の改装など環境面の準備、研修医用の教材の購入が進められていました。また、地区病院では経験できない分娩を経験するために、近隣の産科病院との連携も進められており、病院全体としてアクションプランの実施を通して、研修の準備に取り組まれていました。

また、何よりも院長だけではなく、各科の指導医の先生も積極的に準備に関わっているのが印象的でした。すぐにでも研修を始めることができる体制が整っており、病院の皆さんが研修医の受け入れをとても楽しみにしていることが伝わってきました。

さらに、病院内の視察も行いました(写真1)。院長は説明の中で、「研修医の部屋と指導医の部屋を隣合わせにすることで、研修医が指導医に相談しやすい環境作りに配慮した」と日本で行われた国別研修の学びを早速活かしておられました。

また6月13日には、昨年総合診療研修を開始し、現在1名の研修医が研修しているボルガン県病院を視察しました。

ボルガン県病院からは、国別研修に総合診療研修の担当者2名が参加していました。帰国後2週間ほどしか経過していませんが、すでに国別研修での学びを生かし、それまで指導医が個人で管理していた研修医向けの資料や教材をすべての職員が見ることができるように共有していました。これまで不定期に行われていたカンファレンスは、週1回確実に開催し、病院全体で研修医とともに学ぶ雰囲気を作っていっておられました。

また国別研修のアクションプランでは、研修医の評価を適切に行えるようになることを挙げておられました。ボルガン県病院では、総合診療研修で導入されている、Mini-CEXやDOPSという評価ツールを活用した研修医の診療能力の評価、評価に基づくフィードバックはすでに丁寧に行われていましたが、研修医の態度を評価する360度評価について、具体的な方法がわからないことから、助言を求められました。そこでプロジェクトの井上チーフより、評価ツールの開発の経緯、その意義、目的等も含めて説明があり、活発な質疑応答がなされました(写真2)。

ボルガン県病院の院長は、1ヶ月ほど前に着任されたばかりでしたが、今後ボルガン県病院で総合診療研修を確実に継続できるよう、管理者としても尽力したいと述べていました。また救急科の指導医の1人は、研修医の指導が楽しく、講義から実践まで様々な工夫をしていることを紹介され、とても良い雰囲気で研修医の育成が行われていることが伝わってきました。

プロジェクトの残された活動期間は限られていますが、引き続き総合診療研修を開始する施設に対する支援と同時に研修開始後の研修病院同士の連携強化などの支援も行っていきたいと考えています。

医師及び看護師のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上 信明
青栁 佳奈子

バヤンゴル地区病院の救急室にて

バヤンゴル地区病院の救急室にて

ボルガン県病院にて研修担当者と協議

ボルガン県病院にて研修担当者と協議