【医師】総合診療研修開始に向けた準備状況を確認するためにダルハン県病院にて意見交換会が開催されました
2024年6月17日、プロジェクトのメンバーは、今年総合診療研修の承認を受けることを目指している、ダルハン県病院を視察しました。この視察に合わせ、保健開発センターの担当官、またプロジェクトのモデルサイトであるオルホン県地域診断治療センターの指導医たちがとともに訪問し、研修の準備状況を確認し、意見交換の機会を設けました。
まず、ダルハン県病院の院長、そして研修担当者より、研修病院となるための準備状況について発表がありました。その中では、指導医の育成に力を入れてきたこと、研修環境の準備にまだ課題がある点などが共有されました。
その後、オルホン県地域診断治療センターの指導医、また保健開発センターの担当者から助言がありましたが、特に研修管理委員会の設置を早急に行うこと、また医師の研修担当者を専属で配置することなどが大切であることが説明されました。
またすでに総合診療研修を開始してから6年間の実績があるオルホン県地域診断治療センターの指導医は、自身の経験から「研修医を指導することで、指導医にとっても大変勉強になった」、「最初からすべてを完璧にしようとはせず、できることから始めていくことが大切」、「健康面や生活面についても気にかけていくことが大切」など、具体的なアドバイスもありました。
ミーティングの終了後も、指導医同士が熱心に意見交換をされているのが印象的でした。
オルホンの指導医がダルハンの指導医に助言した本日の意見交換会は、「モデルサイトであるオルホン県地域診断治療センターの総合診療科研修の取り組みを全国に展開する」という、本プロジェクトの目標を達成する一歩となりました。
今後もこのような病院間の連携ができると、プロジェクトの成果を持続可能な形にすることができます。今後、さらにこのような活動が促進されるように、残された期間、支援を継続したいと思います。
医師及び看護師のための卒後研修プロジェクト
チーフアドバイザー 井上 信明
青栁 佳奈子
今回の意見交換会の実施に際し、感謝の意を述べられるダルハン県病院の院長
研修医教育に関する自らの経験を共有し、助言するオルホン県地域診断治療センターの指導医