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【助産】バヤンホンゴル県保健局、バヤンホンゴル県総合病院、一次医療機関を訪問し、地方の助産師の役割や研修の現状を確認しました

2024年6月16日から19日にかけて助産師の研修体制や役割を確認し、新人助産師研修プログラムの地方への研修導入時の検討事項を明確にするために、バヤンホンゴル県保健局、バヤンホンゴル県総合病院、Otoch-Mandal家庭保健センター、Ulziitソム保健センターを訪問し、視察と聞き取りを行いました。プロジェクトからは、助産分野の活動と成果を共有し、意見交換を行いました。また、国立国際医療研究センターの髙野友花助産師が短期専門家として活動しました。さらに地方からの搬送を受けるウランバートル市内に所属するJICA海外協力隊の第一産科病院の伊藤芽依助産師、国立第一母子保健センターの百川季子看護師が同行しました。

バヤンホンゴル県保健局では、Enkhjargal局長、Lkhagva-Ochir医療サービス課長、Enkhmandakh母子保健担当専門官と面談し、母子保健の分野の発展のために実施されている様々な政策が共有されました。特に2016年からは居住地域が移動する住民に対応するためにフルネームと連絡先で移動を把握し、健康診断、妊婦健診などを確実に行えるように取り組まれているそうです。また、県総合病院では、県内の医師や助産師への年1回の研修や新人医師と新人助産師への小児科と分娩室の2週間の研修も実施されており、県保健局、県内の医療従事者と県総合病院が密に連携していることが把握できました。

バヤンホンゴル県総合病院では、Javzan院長、Bolorchimeg 産婦人科長、Tuul看護部長、Bolormaa助産師ら11名と面談しました。Javzan院長からは、経験のある多くの助産師の退職の時期が近づいており、新人助産師の研修プログラムによる新人助産師の育成や助産師の能力の向上が必要であると話されました。現在、助産師は、分娩室、疾患のある妊婦、婦人科、外来、新生児科を経験のある助産師と若手の助産師がペアになり、6カ月ごとにローテートし、助産ケアを提供しています。妊婦健診は、医師が健診を行い、助産師が保健指導を提供するなどを協働で実施していました。一方、新人助産師への一定した指導内容や評価の方法がなく、経験のある助産師に委ねられていました。新人助産師研修プログラムが導入される際には、指導や評価の方法、研修体制、フィードバックの方法などの支援が必要であることが示唆されました。
プロジェクトは、今回のバヤンホンゴル県の訪問に際し、保健開発センターから2名の助産師の臨床指導者養成研修の修了書を託されていたためJavzan院長にお渡しました。Javzan院長から2名の臨床指導者の助産師にお祝いと今後の活躍への期待の言葉と共に修了書が授与されました。

一次医療機関であるOtoch-Mandal家庭保健センターおよびUlziitソム保健センターでもフルネームによる住民の把握と保健医療サービスの継続的な提供への工夫がなされており、取り残される住民がないように取り組まれていました。特に妊婦健診については、ホワイトボードに一覧を記載することによりスタッフ間で共有し、受診の有無や日程が一目で把握できるように整えられていました。また、県総合病院との連携がスムーズになされており、適宜、双方向の報告・相談・連絡を実施している様子がうかがえました。

今後、新人助産師研修プログラムは、国立第一母子保健センターにおける研修の導入3年後に地方や医療レベルの異なる医療機関での実施を検討、改訂される予定です。今回の視察や聞き取りにより、研修開始時の支援が必要である等の新人助産師研修プログラムの改訂時の検討事項が抽出されました。検討事項は、モンゴル国保健省や保健開発センターの行政官、新人助産師研修プログラムの開発ワーキンググループで共有する予定です。

 プロジェクトは、2024年12月に終了を予定していますが、新人助産師研修プログラムがモンゴル側で実施、改善、地方などへの指導につなげることができるように整えて参ります。

医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
専門家 池本めぐみ

バヤンホンゴル県保健局のEnkhjargal局長(右から3番目)らと

バヤンホンゴル県保健局のEnkhjargal局長(右から3番目)らと

バヤンホンゴル県保健局のEnkhjargal局長(右から3番目)らと	Otoch-Mandal家庭保健センターのDolgormaaセンター長(右から2番目)らと

Otoch-Mandal家庭保健センターのDolgormaaセンター長(右から2番目)らと

Otoch-Mandal家庭保健センター  Delgermaa助産師から妊婦のフルネームによる妊婦健診の管理について説明を受ける様子

Otoch-Mandal家庭保健センター 
Delgermaa助産師から妊婦のフルネームによる妊婦健診の管理について説明を受ける様子

バヤンホンゴル県総合病院のJavzan院長(前列右から3番目)らと

バヤンホンゴル県総合病院のJavzan院長(前列右から3番目)らと

バヤンホンゴル県総合病院 臨床指導者養成研修の修了書を受け取るBolormaa助産師

バヤンホンゴル県総合病院 臨床指導者養成研修の修了書を受け取るBolormaa助産師

バヤンホンゴル県総合病院 2名の臨床指導者の助産師と

バヤンホンゴル県総合病院 2名の臨床指導者の助産師と

バヤンホンゴル県総合病院で髙野短期専門家が助産師の業務を聞き取る様子

バヤンホンゴル県総合病院で髙野短期専門家が助産師の業務を聞き取る様子

Ulziitソム保健センターのSukheeセンター長(右から6番目)らと

Ulziitソム保健センターのSukheeセンター長(右から6番目)らと

Ulziitソム保健センターの管轄内の配慮が必要な住民をマッピングの説明を受ける様子

Ulziitソム保健センターの管轄内の配慮が必要な住民をマッピングの説明を受ける様子

Ulziitソム保健センターで継続的な関わりが必要な小児の管理について質問する百川看護師と伊藤助産師

Ulziitソム保健センターで継続的な関わりが必要な小児の管理について質問する百川看護師と伊藤助産師