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【看護】 オルホン県においてモンゴル初の新人看護師研修が始まりました。

2024年8月12日、これまでプロジェクトが支援を続けてきたオルホン県においてモンゴルで初めてとなる新人看護師研修が開始されました。
新人看護師研修は、看護師としての第一歩を踏み出す新人看護師が、看護専門職としての社会的責任や基本的な態度を習得し、科学的根拠に基づく質の高い看護ケアを提供できるよう支援するためのものでモンゴルの卒後研修の基盤となる研修です。モンゴルではいま国民の健康ニーズや疾病構造の変化、医療の高度化等により看護基礎教育で修得する実践能力と臨床現場で求められる実践能力の乖離が大きく、新人看護師の職場不適応や職務ストレス、早期離職が課題となっています。そのため、看護師のコンピテンシー(保健大臣令A/451)を基盤とした国レベルの新人看護師研修プログラムが開発され、2024年7月に看護師の卒後研修のひとつとして位置付けられたことで、すべての新人看護師が働きながら研修に参加できる機会が提供されるようになりました。
これまでオルホン県では日本の看護研修やJICA短期専門家による現場指導、オンラインコンサルテーション等での学びをもとにオルホン県地域診断治療センター(RDTC)とオルホン県保健局が中心となり、県内の家庭保健センター、私立病院、療養所等多くの医療機関と連携・協働し、約半年かけて新人看護師研修の計画立案と実施準備を進めてきました。
研修開会式では、保健開発センター人材開発部Otogonchimeg部長やオルホン県保健局Khishigee専門官、オルホン県RDTC M.Altanbek副院長など多くの方々を迎え、県内の各医療機関から集まった11名の新人看護師の門出を祝いました。その後、新人看護師は研修オリエンテーションに参加し、研修プログラムの概要や看護師のコンピテンシー、新人看護師に求められる能力等についての説明を受け、3ヶ月の研修目標を設定しました。オルホン県では新人看護師が各医療機関の機能や役割を相互に理解し、横とのつながりを意識しながら組織の枠を超えた幅広い視野で看護サービスや地域包括ケアのあり方について考えるきっかけとなるよう自施設だけでなくオルホン県RDTCや家庭保健センター等での集合研修やOJTを研修計画に組み込んでいます。また、職場全体で新人看護師を育成する組織文化の構築に向けて、新人看護師が医療チームの一員として臨床現場に順応し、看護実践能力の獲得を支援するため職場サポートやメンタルサポート等の体制づくりにも取り組んでいます。
オルホン県RDTCでの集合研修が始まり1週間が経過し、研修初日は緊張のあまり表情の硬かった新人看護師たちもいまではお互いに助け合いながら指導者と共に生き生きと学びを深めています。研修現場から送られてくる写真に写る新人看護師たちの真剣な眼差しを見ると、基礎教育と臨床の橋渡しを担う新人看護師研修の重要性をあらためて痛感します。プロジェクトの活動期間は限られていますが、可能な限りオルホン県の取り組みを他の医療機関と共有しすべての新人看護師が研修の機会を享受できるよう支援していきたいと考えています。

モンゴル国 医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
看護専門家 山本容子

新人看護師研修開会式の集合写真  

新人看護師研修開会式の集合写真  

新人看護師(前列)と研修ワーキングメンバー(後列)

新人看護師(前列)と研修ワーキングメンバー(後列)

オルホン県RDTC看護部長による病院説明  

オルホン県RDTC看護部長による病院説明  

「患者の安全」についての事例検討(集合研修)

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「個人情報保護と管理」のグループワーク(集合研修) 

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「看護記録と電子カルテ」の演習(集合研修)

「看護記録と電子カルテ」の演習(集合研修)

「安全な移送」の演習(集合研修) 

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 「個人防護具の取り扱い」の演習(集合研修)

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