【助産】新人助産師の研修プログラムを開発するためのワーキンググループが設置され、第1回のワーキンググループ会議・ワークショップが開催されました
2023年8月22日、「新人助産師の研修プログラム」及び「助産師の卒後研修ガイドライン」開発のためのワーキンググループが保健開発センターセンター長令として設置されました。国立モンゴル医科大学のツェツェグマ先生をリーダーに、保健省、保健開発センターの行政官、モンゴル助産師会、モンゴル医科大学、ウランバートル市内・地方3県の医療機関の助産師など24名のメンバーで、2024年12月まで活動することになりました。
8月24日に第1回ワーキンググループ会議・ワークショップが開催されました。ワーキンググループ会議の開会式では、保健開発センターのOtgonchimeg部長代理が本ワーキンググループの活動は、モンゴルの母子保健にとって重要であると期待を込めて挨拶されました。
ワーキンググループ会議では、新人助産師の研修プログラムの開発に向けて、上智大学の佐山理絵准教授が「日本における新人助産師の教育について」を共有しました。ワーキングメンバーは、助産師が年代に応じたキャリアを描き、職業人としての自覚を持ち、成長することも重要であることを感じました。そして、そのはじめの年代である「新人助産師」の時期に経験することは、ひとりの助産師の助産観を形成し、助産師としての人生に大きな影響を与えるということが共有されました。
モンゴル国では、「新人助産師」というと大学を卒業・助産師の免許を取得したばかりの助産師だけでなく、助産師経験のある助産師が再就職し、職場を新たにした場合が含まれます。そのためモンゴルの新人助産師の研修プログラムにおける「新人助産師」の定義についても話し合いました。また、医療のレベルが違う医療機関、ウランバートルと地方などの職場環境が異なる助産師に配慮しながら新人助産師の研修プログラムを開発することが必要であるなど、多くのことを検討する機会になりました。
ワーキンググループ会議の最後には、助産師の能力向上を通じて、モンゴル国の母子保健や女性の健康に寄与できるようワーキングメンバーで一致団結し、活動していくことが確認されました。
医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
専門家 池本めぐみ
保健開発センターのOtgonchimeg部長代理の挨拶
第1回のワーキンググループ会議・ワークショップの参加者の集合写真
佐山准教授によるワークショップの様子
「助産師」について検討する助産師ら
ワーキングメンバーが経験を共有しながら議論する様子