【看護】看護クリニカルラダー及び新人看護師研修ガイドライン開発のための第3回ワーキングが実施されました。
2023年11月30日に看護クリニカルラダー及び新人看護師研修ガイドラインの開発に係る第3回ワーキングが実施されました。9月から総勢26人のメンバーでワーキング活動を開始し、毎月1回の定例活動会と毎週1回のオンライン会議を行いながら活動を進めています。慢性的な看護師不足を抱えるこの国において、職場の理解を得て日々の業務を調整しながらこのような活動に参加することは決して容易なことではありません。しかし、モンゴルの看護を発展させようと多くのメンバーが積極的に活動に参加し、時に意見の対立を経験しながら真剣に議論を重ねることで着実に前進しています。
今回、ラダーグループのワーキングでは、モンゴルの看護師のコンピテンシーを基盤としたクリニカルラダーのドラフト作成に取り組みました。コンピテンシーに基づくクリニカルラダーの各レベルを文章化するため、メンバーは何度も何度も自分たちの考えた案を話合い、ようやく一つの文章にしていくプロセスを繰り返しています。しかし、このような途方もない作業を進めているにもかかわらず、メンバーの表情は明るく、笑いあり白熱した議論ありの中で活動を進めています。
また、ガイドライングループのワーキングでは、臨床現場でしっかり活用できる新人看護師研修ガイドラインを作成するため、新人看護師へのニーズ調査を行い、調査結果をもとにどのような内容を盛り込む必要があるのかガイドラインの具体的な内容についての話し合いが行われました。両グループのメンバーと意見やアイデアを出し合いながら、共に検討する時間は、私にとって有意義で楽しい時間であり、本当に多くのことを彼らから学んでいます。
モンゴルでは看護人材育成に係る発展戦略の中で、看護師のクリニカルラダーや新人看護師研修ガイドラインの開発は目標のひとつです。そのため、ワーキングメンバーはこの国の看護を創る重要な役割を担っており、プロジェクトとして彼らの活動をしっかり支援していきたいと思います。
モンゴル国 医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
看護専門家 山本容子
クリニカルラダーの内容を検討するメンバー
新人看護師ニーズ調査の結果を共有するメンバー
ワーキングメンバー