About Machine Translation

This site uses machine translation. Please note that it may not always be accurate and may differ from the original Japanese text.
This website uses a generative AI

【医師】ソンギノハイラン地区総合病院・バガヌール地区保健センターを視察しました

2024年9月26日、短期専門家としてモンゴルを訪問中の前野哲博教授(筑波大学地域総合診療医学、総合診療科)とともに、ソンギノハイラン地区総合病院を視察しました。この病院は、総合診療研修の実施施設としてすでに承認を受けており、また同病院の院長、副院長は、過去に日本で行われた国別研修に参加しておられます。

同病院には、10月から総合診療研の研修医が1名配属されることがすでに決まっており、急ピッチで準備が進められていました。Batbileg副院長より、病院の概要等の説明を受けたのち、各部門を視察させていただき、指導医たちに研修医を受け入れることに対する準備状況をお聞きしてみました。

内科のTsevelmaa先生は、過去に指導医養成研修で学んだこと、また24日の総合診療研修プログラム責任者連携協議会で前野教授が話をされた、研修医にとっての「心理的安全性」を大切に、研修医に寄り添って指導をしたい、研修医とともに学んでいきたい、と話してくださいました。

井上チーフからは、まずは少ない数であっても丁寧に指導すること、その丁寧な指導を続けると、研修医の満足度が向上し、次第に研修医から選ばれる病院になることが期待できることなど、オルホン県地域診断治療センターの実例を交えて、お伝えしました。

その後、ウランバートル市の中心部から300kmほど離れた、バガヌール地区保健センターを訪問しました。この施設は、総合診療研修の実施を希望しているものの、書類の準備が整わず、申請ができていない施設です。Munguntsatsaral副院長、Bat-Erdene研修担当から説明をお聞きしましたが、指導医たちの準備はできているものの、研修医用の宿舎が準備できていないことが、申請できない理由であることが判明しました。

保健開発センターの担当官は、バガヌール地区保健センターが研修病院となることを熱望していますので、そのことを病院担当者たちにお伝えするとともに、行政と掛け合って、研修医の宿舎を確保したボルガン県やフブスグル県の病院の事例を紹介しました。このように、すでに国内には参考になる事例が蓄積されていますので、困ったことがあれば、自分たちだけで悩むのではなく、保健開発センターに相談すべきこと、課題を解決するために、モンゴル国内のリソースを積極的に活用することをお勧めしました。

すでにモンゴル国内では自力で研修を開始し、運営する能力が育っています。研修病院同士の連携強化がより活発になるよう、残された期間でできることを継続したいと思います。

医師及び看護師のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上 信明

【画像】

写真1 ソンギノハイラン地区総合病院の内科病棟にて指導医からヒアリング