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ソンラ省でショウガ科の植物の植栽を実施しました

ベトナムの北部では5月から雨季が始まり、植林に適した季節になりました。当プロジェクトはトゥエンクアン省のセンダン植林に続き、ソンラ省でショウガ科の植物の植栽を支援しました。

ソンラ省で支援しているフーイェン林業会社は、900ヘクタールの生産林と7100ヘクタールの保護林の計8000ヘクタールの森林を管理しています。国有会社ですが独立採算制で運営しており、面積の小さい生産林から得られる収益と「森林環境サービスへの支払制度」()のもとで配分されるわずかな森林保全活動費だけでは広大な森林を適切に管理することが難しい状況にあります。そこでフーイェン林業会社は森林保全と経済活動を両立するショウガ科の植物の植栽支援を当プロジェクトに提案しました。

植栽したショウガ科の植物はベトナム等に自生する「Wurfbainia longiligularis」という学名のものです。林内の暗い場所でも育ち、最大で高さ2メートル程度までしか成長しないので、森林の木々と共存することができます。植栽後2年から3年で結実し、5年から6年間継続して実を収穫することができます。その実は消化不良や下痢、嘔吐の治療や、エッセンシャルオイルを抽出して料理のスパイスやフレーバーとしても利用でき、経済価値が高いものです。上記の経済的なメリットだけでなく、土壌流失を防いだり、下層植生を豊かにするといった環境的なメリットもあります。

当プロジェクトは4月以降、植栽計画の策定、植栽地の準備、8800本の苗(4ヘクタール相当分)の植栽を支援しました。フーイェン林業会社は今後3年間草刈りなどの森林管理をおこなう予定で、収穫した実から得られる収益で森林保全活動が促進されることが期待されます。

※Payment for Forest Environmental Services (PFES)。水力発電事業者等が流域の森林を管理している個人や組織に森林保全の対価を支払う制度。

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植栽地全景

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ショウガ科植物

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配達された苗を受け取る職員

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伝統衣装ノンラーを被っての植栽風景