省レベルの森林官を対象に、森林モニタリングシステムFRMS 4.0の運用に関する講師養成研修を実施しました。

当プロジェクトは、森林保護局を対象に森林モニタリングシステム(Forest Resources Monitoring System:FRMS)ソフトウェアと、データベースシステムのアップグレードおよび改良を支援しています。

FRMS4.0システムは現状に即した改良を行っており、本研修の能力強化研修プログラムを通じて、各省の現場レベルの森林官が改良したソフトウェア上で、森林情報の更新を行えることを目的としています。このシステムの運用により、中央レベルから地方レベルまで、森林変化データをスムーズに共有することができるようになります。

研修は、北部4省(ホアビン省、ソンラ省、ラオカイ省、トゥエンクアン省)で開催され、それぞれ3日間のプログラムを実施しました(ラオカイ省:2023年7月5日から7日、トゥエンクアン省:7月18日から20日、ソンラ省:8月8日から10日、ホアビン省:8月22日から24日)。

各研修には約25~30名の省レベル森林官が参加し、一連の研修を通じて計104名が参加しました。今回の研修は、改修されたFRMS4.0の操作の方法に加え、講師として「教える」能力の強化にも取り組みました。特に後者は、省森林保護局の幹部職員から、ツールを使う能力とツールの使い方を教える能力は異なることから、教える能力向上の必要性が示唆されたことから研修に取り入れました。この一環として、研修参加者にも、教壇に立ちツールのレクチャーを行ってもらうといったカリキュラムにしました。研修を受講した森林官は、各省の郡や村レベルで森林モニタリングを実施する森林官に、FRMSの利用方法を指導し、各省の森林モニタリングの精度と品質の向上に貢献することが期待されています。

当プロジェクトは、引き続きベトナム国の正確な森林モニタリングを支援していきます。

ラオカイ省での研修

ラオカイ省での研修

トゥエンクアン省での研修

トゥエンクアン省での研修

ソンラ省での研修

ソンラ省での研修

ホアビン省での研修

ホアビン省での研修