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プロジェクトが案件形成を支援~草の根・人間の安全保障無償資金協力「ラオカイ省コミュニティハウス建設事業」等3案件の署名式典が開催されました

2024年9月7~8日にかけて、強力な台風3号(アジア名:ヤギ)がベトナム北部を襲い、家屋崩壊や土砂崩れなどの影響によってベトナム全土で300名以上の尊い命が失われました。ハノイ市内でも多くの倒木が見られるなど、台風が各地に残した爪痕は大きく、発生から半年以上経った現在も、完全な復旧は果たされていません。その大きな被害を鑑みてJICAでは、2024年9月15日に緊急援助物資をベトナム政府に供与しています。

プロジェクトが支援の対象とするラオカイ省は、多くが山岳地帯に位置することもあり、台風ヤギによる土砂崩れなどの被害が大きかった省の一つです。プロジェクトでは、これまでも、通常のプロジェクト活動以外に、在ベトナム日本国大使館との協力の下、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の案件形成の側面支援をおこなっており、今回も被災地支援のための案件形成の側面支援をおこないました。その結果、多目的避難施設建設事業など3案件が採択され、2025年3月3日には伊藤駐ベトナム日本国大使、ラオカイ省副人民委員長、当プロジェクトのカウンターパートである農業環境省[1]森林プロジェクト管理委員会(MBFPs)や各郡人民委員長の出席の下、無償資金協力署名式典が開催されました。

今回の支援の対象となるラオカイ省東部のバクハ郡及びバオイエン郡では、台風ヤギによる死者が計116名にのぼり、地域住民の生活に甚大な被害が出ました。そのため、将来の災害に備え、災害時に避難所として機能する耐災性を備えたコミュニティハウス計4棟を建設することにより、地域住民の人命保護に貢献する予定です。また、ラオカイ省北西部に位置するバットサット郡では、台風ヤギにより被災した橋を強化して掛けかえることにより、住民がいつでも安全に学校や医療機関等へアクセス可能になるとともに、村外への農産品の効率的な輸送が実現される予定です。

本式典後に伊藤大使らは案件対象地の一つであるバクハ郡ナムルク村を訪問し、コミュニティハウスの建設予定地を視察しました。同村では、伊藤大使ら大使館関係者が被災の状況やコミュニティハウスの設計について説明を受けたほか、地域住民と面会し、安全・安心な生活を送る上での課題や困難さについての説明に耳を傾けました。

今回の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の案件形成と実施には、各省に常駐する当プロジェクトのスタッフが地元政府と大使館との懸け橋として大きく関わっています。これらの支援は、2月に開催された当プロジェクトの合同調整委員会会合でも、各省のプロジェクト関係者から高く評価された活動の1つでした。2024年9月に台風ヤギが発生した翌年の3月に本署名式典が開催されたことは、大使館関係者の多大な尽力はもちろんのこと、当プロジェクトスタッフが日頃から同省内の担当者と関係を築いてきたという背景があります。プロジェクトでは、本来予定されている活動はもちろん、引き続き各省と協力しながら、地域に裨益する活動を続けていく予定です。


[1] 2025年3月1日より農業農村開発省と天然資源環境省が統合され、農業環境省となった。

JICA・日本大使館による報道(日本語)

現地メディアによる報道

(英語)

(ベトナム語)

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伊藤大使(左)とバットサット郡人民委員長(右)

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署名式における伊藤大使とラオカイ省関係者らの集合写真

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ラオカイ省バクハ郡ナムルク村の台風ヤギで被災したコミュニティハウスでの集合写真

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郡人民委員会委員長や関係者から説明を受ける伊藤大使

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集合写真:ナムルク村の住民の多くは少数民族である

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台風被害について住民から直接聞き取りを行う伊藤大使

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台風からの復興を応援する伊藤大使

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赤ちゃんに挨拶する微笑ましい場面