在ニカラグア日本大使がプロジェクトサイトを視察

2023年9月21日に、在ニカラグア日本国大使館の中村和人大使が、プロジェクト対象地域であるセラヤ・セントラル保健管区のムエジェ・デ・ロス・ブエジェス市を訪問し、保健センターと保健フェアを視察されました。

保健センターでは、プロジェクトの日本人専門家の他、セラヤ・セントラル保健管区の保健サービス責任者やムエジェ・デ・ロス・ブエジェス市支所長が大使一行を出迎えました。同市の一次病院の病院長が、この地域の基本情報や、保健省が展開している「家庭・地域保健モデル」の活動写真を紹介しました。これに加え、市街地区を担当する「家庭・保健チーム」は、自分たちが作成した、全ての住宅が描き込まれた地図と、妊産婦管理台帳、家庭調査票などを紹介しながら、具体的な活動の内容を発表しました。

その後、大使は保健センターから車で10分程の、ラ・バテア保健セクターへ移動し、そこで開催されている保健フェアを視察されました。保健フェアは、現地の住民コミュニティネットワーク(保健ボランティア)のメンバーと医療従事者によって開催されます。普段、保健センターや集落の保健ポストでは受ける機会のない、専門医による診察や健康相談のほか、病気予防と健康維持に関わる啓発活動等を目的とした催しです。

この日、会場には保健省の移動診察車両が配置され、これを使って歯科診療と超音波診断、薬草治療が実施されたほか、会場に建てられたテントでは、産婦人科と内科の専門医による診察、非感染性疾患のスクリーニング、COVID-19用のワクチン接種、医薬品の配布や保健衛生に関する啓発活動などが実施されました。こちらで中村大使を出迎えたコミュニティネットワークのメンバーと医療従事者は、保健フェアを含め、現在、取り組んでいる地域の保健医療活動について説明しました。中村大使からコミュニティネットワークのメンバーに、「多くの住民が参加して、取り組んでいる『家庭・地域保健活動』の理解が深まりました。とても長い時間が必要な活動だと感じます。これからも頑張ってください」と声を掛けられていました。

日本人専門家から発表の説明を受ける中村大使

日本人専門家から発表の説明を受ける中村大使

コミュニティネットワーク(保健ボランティア)の説明に耳を傾ける大使

コミュニティネットワーク(保健ボランティア)の説明に耳を傾ける大使

保健フェア

保健フェア