プロジェクトニュース Vol.10

【第2回合同調整委員会(JCC)会議開催】

1月17日に第2回JCC会議をチャンパサック県パクセー市で実施しました。ラオス側、日本側、関連する開発パートナー(WHO、ADB、ILO、JSI、Lux-Dev、SFE)、オブザーバーを合わせ、合計73名が現地またはオンラインで出席し、2023年の活動進捗、2024年の実施計画が議論されました。また、プロジェクトが提案したPDM改定(第3版)案およびPO改定案も合意されました。

第2回JCC会議 (チャンパサック県)

第2回JCC会議 (チャンパサック県)

【郡病院への外部アセスメント評価者研修実施(成果1)】

郡レベルでの質改善活動では、郡への継続的質改善(CQI)活動展開を受けて、郡病院に対して質基準を用いた外部アセスメントおよび評価者研修を実施しました。

郡病院展開活動

郡病院展開活動

【相互訪問による県レベルの外部アセスメント実施(成果1)】

県レベルでの質改善活動では、相互訪問による県病院の質基準を用いた外部アセスメント(5G1S 外部アセスメント)を 2 月 下旬より開始しました。相互訪問では、4 県が 2 県ずつペアとなり、一方の県評価者チームが他方の県病院を訪問し、3 日間の予定(2 日間のアセスメント、最終日の結果レビュー)で活動を行いました。一部のアセスメントには保健省治療リハビリテーション局(DHR)の担当者 2 名も参加し、適宜評価方法や改善方法についてアドバイスをしました。また、質改善に関わる スタッフのみではなく、健康保険、会計/財務の担当者もアセスメントに参加し、アセスメント手法や結果について意見交換を行いました。自分の県だけではなく、他県の施設の様子や改善活動の様子を見てお互いに刺激を受けており、これらの相互訪問による外部アセスメントを通して、今後は、5G1S質基準を用いた評価能力の向上やCQI活動のますますの活性化が期待されます。

相互訪問外部アセスメント(サラワン県)

相互訪問外部アセスメント(サラワン県)

相互訪問外部アセスメント(チャンパサック県)

相互訪問外部アセスメント(チャンパサック県)

相互訪問外部アセスメント(セコン県)

相互訪問外部アセスメント(セコン県)

相互訪問外部アセスメント(アタプー県)

相互訪問外部アセスメント(アタプー県)

【短期専門家による患者安全に関する活動実施(成果1)】

今年度3回目の派遣となる短期専門家が患者安全に関する活動を行いました。県病院にてシミュレーションや直接観察を通した活動を実施したり、患者安全委員会会議について技術的支援を行ったりしました。これらの活動を通して、より具体的な患者安全に関する業務が各県病院で導入され始めています。その一つが、患者さんに安全な手術を提供するための外科チェックリスト暫定版(WHOのものを参考に作成)の試験運用です。これらをきっかけとし、少しずつ患者さんへの安全を意識した医療の提供体制及び環境改善が期待されています。

患者安全短期専門家第1回派遣(現状調査)

患者安全短期専門家第1回派遣(現状調査)

患者安全短期専門家第2回派遣(患者安全研修)

患者安全短期専門家第2回派遣(患者安全研修)

患者安全短期専門家第3回派遣(患者安全シミュレーション研修)

患者安全短期専門家第3回派遣(患者安全シミュレーション研修)

【国家健康保険局(NHIB)による健康保険検証活動 (Verification)実施(成果2)】

NHIBは、県病院、郡病院を対象とする健康保険検証活動 (Verification)をセコン県及びサラワン県で実施しました。検証活動の最終日には県健康保険基金会合を開催し、NHIB からの 3 名及び県・郡の健康保険担当者が参加し、健康保険に関する課題(健康保 険部門での人材確保の難しさ、物価高・薬価高への対応、健康保険サービスに関する周知不足、 ホットラインへの対応等)について議論しました。今年度には、チャンパサック県及びアタプー県でも同様の活動が実施されます。

健康保険検証活動(サラワン県)

健康保険検証活動(サラワン県)

健康保険検証活動(セコン県)

健康保険検証活動(セコン県)

【保健省計画財務局(DOPF)による会計担当者研修の実施(成果2)】

DOPFは、郡保健局及び郡病院の会計担当者に対して施設毎の予算・計画作成に関する研修を実施しました。参加者は、予算・計画の立て方について、会計ソフトウェア Ban ChiLao を用いた練習用予算作成を通じて理解を深めました。

会計担当者研修(アタプー県)

会計担当者研修(アタプー県)

会計担当者研修 (セコン県)

会計担当者研修 (セコン県)