プロジェクトニュース Vol.12
継続的質改善(CQI)活動実施(成果1)
県レベル、郡レベルでCQI活動の進捗モニタリングを支援しました。また、今後の活動の継続性を見据え、また保健省治療リハビリテーション局DHRからの要請を受けて、質基準の改訂について、4県でのCQI活動を踏まえて簡易化案を担当者間で作成しました。
ポントン郡(チャンパサック県)でのCQIモニタリングの様子
第6回QHCFプロジェクト合同会議開催(成果1)
第6回QHCFプロジェクト合同会議を7月3~4日にセコン県で行い、参加した保健省、4県の関係者が管理者グループ、患者安全グループ、継続的質改善CQIグループに分かれ、それぞれの活動のまとめ、経験共有、今後の計画検討を議論しました。CQIグループでは、各県病院で実施してきたCQI活動をそれぞれのチームが発表し、相互評価するコンテストを実施しました。
また、これまでのCQI活動をマニュアルにまとめ、冊子にし、4県に配布しました。合わせて、4県における院内の質改善に関連する委員会構成を標準化することや、CQI活動にも用いられる質基準の簡易化案、プロジェクト終了後を見据えた活動継続性について議論を進めることについて合意しました。
CQI活動マニュアル
第6回QHCF合同会議(セコン県)
患者安全短期専門家の活動(成果1)
医療従事者や病院受診者における患者安全への理解を促進するために、約1か月間にわたり短期専門家が活動し、これまでに4県の県病院が実施してきた患者安全活動をまとめました。それぞれの病院を訪問し、インタビューや動画等の撮影を行い、各病院が取り組んでいる患者安全における課題についてのポスターと動画を作成しました。また、これらを院内でどのように活用していくかについて保健省、4県の担当者と議論しました。世界患者安全の日(9月17日)に合わせて、プロジェクトでは4県内でのイベント実施を予定しており、この中でポスターや動画も活用していきます。
患者安全短期専門家の県病院での活動の様子
患者安全短期専門家の県病院での活動の様子
患者安全短期専門家の県病院での活動の様子
改善活動計画実施のモニタリングの実施(成果2)
5~6月に実施した健康保険関連業務改善計画策定研修を踏まえて、各県・郡における改善活動計画実施状況について、モニタリングを進めています。
改善活動計画実施のモニタリングの様子
健康保険啓発資料作成(成果2)
これまでの健康保険関連の活動で認められた課題として、利用者やスタッフに対する健康保険の周知が不十分であることが挙げられます。この課題に対応するため、健康保険啓発資料の作成や改訂に取り組んでいます。まず、現場での課題をより詳細に把握するために、4県内の県・郡の健康保険スタッフに対して質問紙調査を実施しました。また、7月下旬に健康保険啓発資料作成のための短期専門家が着任し、質問紙調査の集計とともに、中央に設置されている健康保険コールセンター等からの情報収集を始めました。
健康保険に関する広報資料作成準備の様子
病院資産管理に関する研修の実施(成果2)
これまでにプロジェクトが実施した質基準を用いたアセスメントや活動の中で、「病院資産管理(Property Management)」を各病院がどのように取り組んでいくかについては、国としての指針が明確には示されていなかったこともあり、課題の1つとなっていました。保健省計画財務局(DOPF)との協議を経て、国の指針が示されたことを受けて、4県の県病院、郡病院の担当者に対する病院資産管理に関する研修を7月中旬に実施しました。
病院資産管理に関する研修の様子