プロジェクトニュース Vol.15
第8・9回QHCFプロジェクト合同会議(成果1、2)
Joint Coordination Committee: JCC会議に先立って、成果1、2共にQHCFプロジェクト合同会議をそれぞれ12月下旬と1月上旬に開催しました。プロジェクト期間中の活動・成果を振り返り、プロジェクト終了までの計画とその後を見据えた継続的可能な計画について検討しました。
第8回QHCFプロジェクト合同会議での協議の様子
第9回QHCFプロジェクト合同会議での協議の様子
第3回合同調整委員会会議開催(成果1、2)
1月23日にビエンチャンにて、第3回JCCを開催しました。9名のオンライン参加者を含む78名が参加しました。成果1の活動である、質改善(質基準を用いたアセスメント、継続的質改善CQI活動)、患者安全の成果について発表しました。成果2も同じく健康保険、会計/病院財務管理改善活動の成果について報告しました。それらの成果を踏まえてプロジェクトのチーフアドバイザーがプロジェクト目標及び上位目標の達成度を説明しました。プロジェクト目標は達成できており、今後は上位目標(3-5年後に達成される目標)の達成に向けて、保健省がこれまでの活動を継続し、その成果を維持向上していくことが重要であることを確認しました。JCC終了後にグループセッションの時間を設け、この上位目標達成に向けて、各担当者で今後の計画について協議しました。
第3回JCC会議のグループ写真
JCC会議中の様子
成果1のプロジェクトマネージャー(DHR)がファシリテーターとなりJCC後のグループディスカッションを進める
成果2のプロジェクトマネージャー(DOPF)がファシリテーターとなりJCC後のグループディスカッションを進める
質改善や患者安全に関する活動(成果1)
県病院では自己評価を、郡病院では県による外部評価を実施しました。同時に継続的質改善(CQI)活動計画も作成しました。さらに、南部4県で患者安全活動を進めていくために実施した、患者安全文化質問票調査(第1回、第2回)の結果を県保健局・県病院に報告し、今後の中長期的な患者安全活動計画を検討しました。
加えて、本プロジェクトで実施してきたCQI活動の経験を他県・郡(Asia Development Bank: ADBによる質改善プロジェクトで対象のとなる5県・10郡)に共有するためのCQIワークショップを開催しました。南部4県およびADB対象県の県・郡関係者が集まり、病院における5G1S基準を活用した質改善活動の進め方や手法について、活発な意見交換が行われました。
県病院での自己評価の様子
県による郡病院の外部評価の様子
質基準の評価結果を郡病院内の掲示板にて紹介
CQIワークショップの様子
CQIワークショップでプロジェクト対象県以外であるサワナケット県での活動について紹介
健康保険に関する活動(成果2)
サポーティブスーパービジョンの要素を強化した健康保険検証活動(Verification)を各県で実施し、併せて県健康保険基金委員会(PHIFC)が各県で開催されました。関係者間で結果共有と健康保険に関する議論が行われました。また、医療機関における診療報酬額および患者の自己負担額等の改定(保健省通達第824号)がどのように患者の医療施設受診行動や健康保険請求額に影響があったのかチャンパサック県・サラワン県の県病院と一部郡病院を対象に調査を実施し、データ収集、分析を行いました。
PHIFC会議の様子(アタプー県)
PHIFC会議の様子(サラワン県)
利用者やスタッフに対する健康保険の周知(成果2)
既存の利用者向けの健康保険に関するリーフレットの内容をポスター、ロールアップバナーなどにし、ポスターはNHIBと共に南部4県を含む全県に配布しました。
チャンパサック郡病院に掲示されたNHIポスター
会計/病院財務に関連する活動(成果2)
県・郡を対象とする、会計/病院財務関連業務についてチェックリストを用いたスーパービジョン活動を南部4県各県で実施しました。
アタプー県サンサイ郡でスーパービジョン実施
サラワン県トゥームラン郡でのスーパービジョンの様子