プロジェクトニュース Vol.8

第2回南部4県合同会議開催

保健省・南部4県の関係者と第2回合同会議を9月7日にアタプー県で開催し、プロジェクト活動の振返りと、現在の課題や今後の計画について議論を行いました。
成果1(保健医療サービスの質改善)に関しては、6月に保健省治療リハビリテーション局(DHR)および4県の質改善担当者と合意した継続的質改善(CQI)活動の手法に沿って各県病院で実施された活動経験等について、関係者間で共有を行いました。合わせて、8月に実施された保健医療施設評価の国家基準(5 goods 1 satisfaction standards:5G1S基準)を用いた定期自己評価の結果の取りまとめを支援し、同会議で報告しました。
成果2(病院会計/財務管理)に関しては、8月下旬に実施した計画財務局(DOPF)による郡保健局担当者に対して会計ソフトウェア(Ban Chi Lao)に関する研修に関する報告や今後実施予定の保健省国家健康保険局(NHIB)、県保健局による郡の健康保険関連事務担当者に対するスーパービジョンについて議論しました。

第2回南部4県合同会議

第2回南部4県合同会議

ラオス-タイ 相互サイト訪問

昨年12月に実施した、健康保険管理に関するラオス・タイ相互サイト訪問に引き続き、第 2 回の相互サイト訪問を、ラオス側はパクセー、タイ側はウボンラチャタニで9 月18日~22日に実施しました。今回は保健医療サービスの質と健康保険管理を主なトピックとして、タイのJICA グローバルヘルスとユニバーサルヘルスカバレッジのためのパートナーシッププロジェクト(GLO-UHC)フェーズ 2 およびGLO-UHCプロジェクトを通じたタイ・NHSO(国家医療保障機構)、およびラオス側カウンターパート等とともに準備を進め、30名のラオス側スタッフ(保健省、4 県)、8 名のタイ側スタッフ(国家医療保障庁)、関係機関スタッフ、両JICAプロジェクトが参加しました。講義や病院見学を通し、相互の状況の理解を深め、交流を図るとともに、自国内での今後の取組に向けて議論しました。

ラオス-タイ 相互サイト訪問

ラオス-タイ 相互サイト訪問

チャンパサック県保健局での講義

チャンパサック県保健局での講義

ウボンラチャタニ県病院ツアー(タイ)

ウボンラチャタニ県病院ツアー(タイ)

継続的質改善活動に関する活動について(成果1)

DHRおよび4県の質改善担当者と合意した継続的質改善(CQI)活動のパイロットサイクルである3か月(6~8月)のCQI活動を受けて、CQI活動の手法について、委員会機能やモニタリング等の一部改訂を行い、各県病院でのCQI活動計画案の作成を支援しました。
さらに、CQI活動の郡病院での導入について、各県と相談し、準備を進めました。サラワン県、セコン県については10月に郡病院におけるCQI活動導入研修を実施する予定です。
CQI活動手法については、プロジェクトニュースVol.6を参照

CQI活動の様子

CQI活動の様子

CQI活動の様子

CQI活動の様子

病院管理に関する活動について(成果2)

DOPFによる郡保健局担当者に対して会計ソフトウェア(Ban Chi Lao)に関する研修を8月下旬にアタプー県とセコン県で実施しました。未実施であるチャンパサック県、サラワン県については、実施計画及び研修内容について担当者と議論を行い、10月以降にあらためて実施する方向で計画しています。
また、第2回合同会議での4県を踏まえた議論内容を受け、NHIB、県保健局による郡の健康保険関連事務担当者に対するスーパービジョンについて具体的な計画作成を進めています。
さらに、病院管理の活動として、保健医療人材に関する免許取得状況等に関する調査を4県で実施することとし、ラオス国内で実施されているJICA持続可能な保健人材開発・質保証制度整備(DQHP)プロジェクトと連携し、DHRおよび保健人材カウンシル事務局(HPB)の担当者と調査内容等についての協議を行いました。

DOPFによる研修の様子

DOPFによる研修の様子

NHIBによる研修の様子

NHIBによる研修の様子