プロジェクトニュース Vol.14
第7回QHCFプロジェクト合同会議開催(成果1、2)
9月12~13日にチャンパサック県保健局にて、第7回QHCFプロジェクト合同会議を開催しました。質改善(質基準を用いたアセスメント、継続的質改善CQI活動)、患者安全、健康保険、会計/病院財務について、4県の担当者が中心となって活動内容の報告とともに、これらの活動の連携、今後の継続性を含めて議論を行いました。
第7回QHCFプロジェクト合同会議の様子
第7回QHCFプロジェクト合同会議の様子
本邦課題別研修で学んだ質改善について他のカウンターパートへ共有
患者安全に関する活動(成果1)
9月17~20日に各県病院で、患者安全の日(9月17日)に合わせて患者安全イベントを行いました。そのイベントでは、短期専門家と共に作成した患者安全に関するポスターや動画を活用して患者安全の機運を高めました。さらに、11月5日には、DHR、首都ビエンチャンに位置する中央病院、南部4県の県・郡病院の関係者が参加する患者安全シンポジウムを開催しました。同シンポジウムでは、県病院がこれまでに実施してきた患者安全の取組について紹介するとともに、郡病院で今後取り組む活動についても議論されました。さらに、QHCFプロジェクトで作成した外科安全チェックリストを含む患者安全ガイドを同シンポジウムにて、中央病院、南部4県の県病院・郡病院に配布しました。
また、第14回ラオスNational Health Research Forum(NHRF)(10月24~25日、ビエンチャン)にて、2演題(①サラワン県病院のインシデント報告分析、②4県病院の外科安全チェックリスト導入に対する促進・阻害要因分析)のポスター発表を行いました。
短期専門家と共に作成した患者安全促進ポスター
患者安全イベントを盛り上げた病院スタッフ(セコン県病院)
各県で協力しながら作成した動画は患者安全イベントでも活用(アタプー県病院)
患者安全イベントのクイズ大会で表彰される看護師たち(サラワン県病院)
患者安全への理解を深めるロールプレイ(チャンパサック県病院)
患者安全シンポジウムでもロールプレイを披露
各県のケーススタディーが詰まった患者安全ガイド
第14回NHRFでポスター発表したサラワン県病院の看護師
健康保険に関する活動(成果2)
定期的な実施が規定されている健康保険検証活動(Verification)について、プロジェクト活動を踏まえてサポーティブスーパービジョンの要素を強化する形で両者を組み合わせて実施しています。
県職員による郡のVerification活動の様子
県による郡のVerification活動の様子
利用者やスタッフに対する健康保険の周知(成果2)
既存の利用者向けの健康保険に関するリーフレットの内容を7月下旬から9月上旬に着任していた短期専門家と国家健康保険局(NHIB)で更新してまとめました。これらの内容をポスター、ロールアップバナーなどにし、南部4県を含む全県に対して発信を行う予定です。
短期専門家と共に作成した健康保険周知のためのポスター
会計/病院財務に関連する活動(成果2)
5G1Sアセスメントで会計/病院財務関連項目に未達成の割合が多い病院を対象として病院訪問にて現場での課題を確認し、解決策を検討するためのスーパービジョン活動を保健省計画財務局(DOPF)と共に実施しました。それに引き続いて、県によるスーパービジョン活動を全郡対象に実施しています。
DOPF及び県職員による郡へのスーパービジョンの様子
DOPF及び県職員による郡へのスーパービジョンの様子