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マネジメント能力強化研修「参加型組織運営フレームワークと5S-KAIZEN-TQM」を実施

日本由来の5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)の原理は、自動車産業界において、職場環境を改善し業務を効率化するためのツールとして生み出されたものですが、今では製造業や医療施設を含むサービス業において世界中で広く活用されています。

5Sは職場環境改善活動の一つです。それを基盤として、職場単位で結成されたKAIZENチームが物理的に職場環境を改善する取り組みを行い、その活動を通して培われたチームワークが、さらなる問題解決の機会を生み出し、事業体内外のクライアントの利益にもつながります。そしてKAIZEN活動の普及は、職場の安全確保と、サービスの質の向上という良い影響をもたらすことが知られています。

本プロジェクトでは、1998年から途上国の医療施設において、参加型の組織運営を実現するための象徴的な手法として、5S-KAIZEN-TQM (Total Quality Management=総合的品質マネジメント)
アプローチの普及に取り組んでいる半田祐二朗先生を講師にお招きし、マネジメント能力強化研修を実施しました。

野口記念医学研究所(野口研)は、9つの専門分野を担当する研究部門で構成されるアフリカ有数の研究機関で、研究者、技術・管理スタッフ、総計約700名を擁します。われわれ研究機関も参加型組織運営の必要性については例外ではなく、質の高い研究成果を継続して生み出すためには、職種や階級に関係なく全職員が行う日常的な管理業務の更なる改善が求められています。様々な職種の職員がそれぞれの能力を最大化し、野口研の日常的な質管理活動を実践していくためには、それぞれの部門組織におけるリーダーシップの強化が成功の前提条件となります。

研修は2023年4月4日から6日の3日間にわたり、午前と午後の各日2セッションを行い、新しいアプローチ 「5S-KAIZEN-TQM」導入に向け、質管理活動を牽引する各部門長、品質管理者、研究室管理者、コーディネーターら計約180名が参加しました。

研修は、「マネジメントって何?」というところから入り、私たちが組織として目指すもの、それを達成するために何が必要なのか、では何から始めようか、ということを改めて気付かせてくれる機会となりました。途上国の現場からのたくさんの写真による事例紹介が、具体的に何から始めるかのヒントを示してくれました。

5S活動は、参加型組織運営フレームワークとしての「マネジメントピラミッド」の基盤を担い、品質向上活動の入り口となります。NMIMRには、各部門に品質向上チームがあり、彼らが中心となって安全や品質向上の基盤となる5S活動を各職場レベルで開始、推進していくことが期待されます。新先端研究所棟の冷蔵室では、部門横断的なチームが結成され、整理整頓からはじまる5S活動が開始されました。こうした対象を限定した小規模なパイロット活動がショーケースとなって、ほかの部門やグループに広がり、小さな活動を積み重ね大きな組織内社会運動になっていくことに期待が寄せられます。

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マネジメントピラミッド